新卒でも乗れる？トヨタ86の維持費を大公開

86はトヨタが誇る人気のスポーツカーであり、走りの楽しさに魅了される人も多い一方で、「86の維持費」がネックになって購入をためらう声も少なくありません。

維持費が高い、維持できないといった不安は特に、年収の少ない大学生や18歳、新卒の方にとって切実な問題です。

この記事では、GR86や中古86にかかる実際の月額維持費、燃費や手取りとのバランス、さらに知恵袋で語られるリアルな声も交えながら、86を維持するための具体的なヒントと注意点を解説していきます。

購入を検討している方が、自分の年収やライフスタイルに合った選択ができるよう、安い選び方や無理のない維持方法にも触れていきます。

86やGR86にかかる維持費の内訳と特徴
年収や手取り別での維持費負担の現実
大学生や18歳、新卒の維持の難易度
中古86や燃費によるコストの違い

86維持費：実態とその内訳
86維持費：高くて維持できない？

86維持費：実態とその内訳

GR86の維持費は旧型より高い？
年収別で見る86の維持費負担
手取りから見た86の維持費の現実
大学生が86を維持するのは難しい？
18歳が86を維持するのは可能か

GR86の維持費は旧型より高い？

GR86はトヨタの人気スポーツカー「86（ハチロク）」の新型モデルとして登場し、走行性能の向上や装備の充実が図られました。しかしその一方で、維持費に関しては旧型の86と比べてやや高くなる傾向があります。

その背景には、まず車両本体価格の上昇があります。GR86は新型となったことで安全装備や内装の質感がアップし、旧型よりも価格が高くなりました。車両価格が上がれば、自動車保険の料率や税金の額も相対的に高くなる可能性があります。加えて、排気量も旧型の2.0Lから2.4Lに拡大されたため、自動車税の額も変わります。

また、燃費に関しても注目すべきポイントです。GR86の燃費性能は決して悪いわけではありませんが、旧型と比べると大きな改善があったわけではなく、むしろ少し下がっているケースもあります。特に市街地走行をメインとするユーザーであれば、ガソリン代が気になる場面も出てくるでしょう。

とはいえ、GR86は運転の楽しさや安定感といった面で非常に優れており、維持費以上の満足感が得られるという声も少なくありません。たとえ多少維持費が上がったとしても、その価値を感じられるのであれば検討に値するモデルです。

年収別で見る86の維持費負担

86を所有するにあたり、年収によって維持費の負担感は大きく異なります。購入を検討している方は、自身の収入と支出のバランスをしっかりと把握しておく必要があります。

例えば、年収300万円未満の方であれば、月々の収入から車のローン・ガソリン代・保険・駐車場代・整備費用を差し引くと、生活費を圧迫する可能性があります。特に一人暮らしや都市部に住んでいる方は、駐車場代や保険料が高額になるケースがあるため、かなりの負担になるでしょう。

一方で、年収400万円〜500万円程度あれば、適切に家計を管理することで、無理なく維持していくことは可能です。車両価格を抑えた中古車を選び、任意保険も年齢や等級に応じた適切なプランを選ぶことで、月々の支出をコントロールできます。

年収600万円以上の方であれば、日常的な金銭的負担は比較的軽く、余裕を持って86を楽しむことができるでしょう。車のメンテナンスにもコストをかけやすく、趣味としてのカーライフを充実させられる層と言えます。

このように、年収が低い方ほど計画的な支出管理が求められ、高い方ほど自由度が広がるため、収入に応じた選択が大切になります。

手取りから見た86の維持費の現実

86の維持費を考える際に、「手取り収入」に注目することは非常に重要です。年収ベースで余裕があるように見えても、実際に自由に使えるお金は税金や社会保険料を差し引いた手取り金額で決まるからです。

例えば、手取り20万円前後の方が86を所有すると、月々の維持費が収入の大きな割合を占めることになります。駐車場代が1万円前後、保険料が1万〜2万円、ガソリン代やメンテナンス費用を含めれば、最低でも月3万〜5万円はかかる可能性があります。これにローンが加われば、さらに負担は大きくなります。

手取り25万円以上であれば、生活費と車の維持費のバランスがとれ、ある程度の余裕を持って運用することが可能になります。たとえば家賃や生活費に15万円を使ったとしても、残りで車関係の支出に対応することができます。

一方で、手取り30万円以上の方であれば、趣味としてのカーライフにコストをかける余裕も出てきます。カスタムや遠出を伴うドライブも視野に入れることができるでしょう。

このように、手取り収入を基準に維持費を考えると、実際の負担感や可処分所得との関係がより明確になります。安易に「年収があるから大丈夫」と考えるのではなく、毎月自由に使える金額と相談しながら、無理のない維持計画を立てることが大切です。

大学生が86を維持するのは難しい？

大学生が86を所有し、維持していくことは簡単ではありません。なぜなら、多くの大学生はアルバイト収入に頼って生活しており、収入自体が限られているからです。加えて、86はスポーツカーとしての性能を持つ分、維持費も一般的なコンパクトカーより高めに設定されています。

主な維持費としては、ガソリン代、自動車保険、駐車場代、定期的な整備費用、そして車検代などが挙げられます。例えば、自動車保険に関しては、年齢が若いことから保険料が非常に高額になります。年齢が20歳前後で保険の等級も低いため、年間10万円〜20万円を超えるケースも少なくありません。さらに、大学の近くに駐車場がない場合は月額1万円以上の駐車場代も必要です。

もちろん、全ての大学生が不可能というわけではありません。実家暮らしで駐車場代がかからない、家族の保険に加入して保険料を抑えられる、車両を中古で安く購入したといった条件がそろえば、現実的に維持できる可能性もあります。

しかし、そうした環境が整っていない場合には、車を維持することが生活の負担となることもあります。学業とアルバイトの両立だけでも大変な中で、車の出費が重くのしかかると、精神的にも経済的にも余裕がなくなる恐れがあります。

このように、大学生が86を維持するには、相応の覚悟と具体的な計画が必要になります。費用面をしっかりシミュレーションし、無理のない範囲で所有を検討することが重要です。

18歳が86を維持するのは可能か

18歳で86を所有し維持することは、状況によっては可能ですが、現実的には非常にハードルが高いといえます。まず前提として、18歳という年齢では安定した収入源がないケースがほとんどです。高校卒業直後であれば、アルバイトか新卒就職をして間もない時期でしょう。

この年代で最も大きな壁となるのが自動車保険です。年齢が若く、事故リスクが高いと判断されるため、保険料が非常に高額になります。任意保険だけでも年間20万円を超えることも珍しくなく、これだけで毎月1万5,000円〜2万円以上の負担になります。さらに、ローンを組んで車を購入する場合、18歳では信用が低く、条件の厳しいローンしか組めない可能性があります。

加えて、燃費がスポーツカー並みであることや、メンテナンス費用が高めであることも考慮する必要があります。ガソリン代やタイヤ交換といった維持コストは、18歳の経済力では簡単に対応できるものではありません。特に、一人暮らしや家賃の発生する生活をしている場合、車の維持は生活費を大きく圧迫します。

ただし、実家暮らしで駐車場代や一部の費用を親が支援してくれる場合は、話が変わってきます。中古の86を購入し、最低限の整備費と保険だけに絞れば、なんとか維持できる可能性はあります。とはいえ、それでも出費は大きく、趣味や交際費を削る覚悟が必要になるでしょう。

このように、18歳で86を維持することは「不可能ではないが非常に難しい」のが現実です。夢を叶えることは素晴らしいですが、生活を圧迫してまで車を持つべきかどうか、慎重に考える必要があります。

86維持費：高くて維持できない？

新卒で86を持つと維持費はどうなる？
86の維持費は月額どれくらいかかる？
知恵袋に見るリアルな維持費の声
86は本当に維持できないほど高い？
安い中古86でも維持費はかかる？
86の燃費性能とガソリン代の目安

新卒で86を持つと維持費はどうなる？

新卒で社会人デビューしたタイミングに86を所有することは、決して不可能ではありません。ただし、車にかかる維持費をどれだけ把握し、コントロールできるかが非常に重要です。

多くの新卒は、月収20万円前後、手取りで言えば16万円〜18万円程度のスタートになることが一般的です。その中から家賃や食費、通信費、交際費を捻出しながら、さらに車の維持費を支払うとなれば、生活に余裕がなくなる可能性もあります。

86の維持費の中で特に重くのしかかるのが、自動車保険とガソリン代です。保険については、新卒の年齢層（22〜24歳）は事故リスクが高いと見なされ、保険料も高めに設定されます。任意保険だけでも年間10万円以上になることが多く、月々にすると8,000〜12,000円程度かかるでしょう。

また、86は燃費が極端に悪いわけではありませんが、街乗り中心だと1リッターあたり10km前後になることもあり、月に数千円から1万円程度のガソリン代が発生します。他にも駐車場代や定期的なメンテナンス代、タイヤ・オイル交換といった費用も必要です。

こうした状況を踏まえると、新卒が86を所有して維持するには、住環境や通勤スタイル、ライフスタイルをかなり工夫する必要があります。たとえば、実家暮らしで駐車場代がかからない場合や、通勤に車を使うことで交通費を浮かせられるケースなどがあれば、現実的な選択になり得ます。

車に強いこだわりがある人にとっては、夢のある選択ですが、収支のバランスをきちんと見極めることが大切です。

86の維持費は月額どれくらいかかる？

86の維持費を月額ベースで見積もると、平均的には2万5,000円〜4万円前後になるケースが多いです。ただし、使用頻度や居住地、車の状態によってもかなり差が出ます。

まず大きな割合を占めるのが、自動車保険の費用です。年齢や等級にもよりますが、月額で見れば8,000〜1万5,000円程度になる人が多いです。次に、ガソリン代。通勤や週末のドライブを含めて月500〜700km程度走る人であれば、ガソリン代は1万円前後になるでしょう。

また、車検やメンテナンス費用は月ごとに発生するわけではありませんが、年間トータルの費用を12カ月で割って月額換算するのが現実的です。車検代は10万円前後、タイヤ交換やオイル交換などで年に数万円がかかることを考えると、月あたり5,000円〜1万円を目安に見積もると良いでしょう。

さらに、都心部では駐車場代が毎月2万円を超えることもあります。一方、地方で実家暮らしなら0円に抑えられる場合もあるため、ここは居住地によって差が大きいポイントです。

このように考えると、最小限に抑えた場合でも月2万円台、平均的には3万円台半ばになるケースが多いといえます。ローンを組んでいる場合は、これにプラスして毎月1万円〜2万円の支払いが加わるため、維持費の負担感はより高まります。

生活費とのバランスを考えながら、無理のない維持を心がけたいところです。

知恵袋に見るリアルな維持費の声

知恵袋などのQ&Aサイトでは、実際に86を所有している人たちの生の声が多く寄せられています。その中には、ディーラー情報や公式な維持費シミュレーションでは分からない、実体験に基づいた具体的な費用感やトラブルの話もあります。

例えば、「ガソリン代が思ったよりかかる」「保険料が高すぎてびっくりした」といった投稿が多く見られます。特に若年層のオーナーが最初にぶつかるのは、任意保険の高さです。知恵袋では、20代前半で保険料が年間15万円を超えたという声もあり、保険会社の選び方や等級の積み重ねの重要性を痛感している人が目立ちます。

また、「通勤にも使っているからタイヤの減りが早い」「峠道を走るのが好きで、ブレーキパッドの交換頻度が高い」といった声からは、使用スタイルによって維持費が大きく変動することがわかります。

中古で購入した人の中には、「購入時に整備が不十分で、初年度にトラブルが多かった」というリアルな失敗談もあります。こうした情報は、購入前には見落としがちな落とし穴を知るうえで非常に参考になります。

さらに、地方在住で駐車場代が無料な人と、都市部で月2万円以上の駐車場を借りている人とでは、維持費の感覚がまったく異なるという指摘もあり、住む場所が費用に与える影響の大きさも無視できません。

このように、知恵袋で得られる情報は非常にリアルで、計画的に86を維持していくうえで大いに役立ちます。公式サイトだけでは見えにくい“実際の生活とのバランス”を把握する手段として、ぜひ活用してみてください。

86は本当に維持できないほど高い？

「86は維持できないほど高い」といった印象を持たれがちですが、実際には持ち主の生活スタイルや工夫によって、十分維持可能な範囲に収めることができます。確かにスポーツカーとしての側面が強いため、一般的なコンパクトカーなどと比較すると、維持費はやや高めです。しかし、それが“維持できないレベル”かというと、決してそうではありません。

例えば、自動車保険は86がスポーツカー枠に入るため高めに設定されがちですが、年齢や等級、補償内容を見直すことでコストを抑えることが可能です。また、ガソリン代に関しても、街乗り中心であれば月1万円前後に収まる人もいます。さらに、車検やメンテナンス費についても、信頼できる整備工場を選ぶ、部品を事前にネットで用意するなどの工夫で節約できます。

もちろん、すべてをディーラー任せにし、何も工夫をしない状態であれば、維持費は月に3万円〜4万円、年間で30万〜50万円程度になることもあります。ただ、それは「高い」と感じるか「趣味の一部として妥当」と受け取るかで評価が変わる部分です。

さらに、地方在住で駐車場代がかからない、通勤に使って走行距離が極端に多くないといった条件であれば、維持費は比較的抑えられます。むしろ、趣味性と実用性を兼ね備えたクルマとして、コストパフォーマンスは高いと言えるかもしれません。

このように、86は一概に「維持できないほど高い」と決めつけるべきではなく、自分の収入とライフスタイルに合った運用方法を見つけることで、長く楽しむことが可能です。

安い中古86でも維持費はかかる？

価格の安い中古86を購入すれば、初期費用を抑えることはできますが、維持費まで安く済むとは限りません。むしろ中古車だからこそ、維持費に注意が必要な点も多く存在します。

まず、中古車の場合、購入時点での車両状態が維持費に大きく影響します。年式が古い、走行距離が多い車両では、エンジンやサスペンション、ブレーキ周りに不具合が生じやすく、結果として修理や部品交換の頻度が増えます。たとえば、ブレーキパッドやタイヤの交換が数カ月以内に必要になることも珍しくありません。

また、過去の整備履歴が不明確な車両では、見えない部分のトラブルが後から発覚するリスクもあります。これを避けるためには、購入前に第三者機関の鑑定付き中古車を選ぶ、整備記録簿のある車両を選ぶといった工夫が必要です。

さらに、古い車両は自動車税が高くなる点も見逃せません。86の排気量は2.0Lクラスであるため、自動車税は年額で約39,500円かかります。これに加えて、車検時の法定費用や消耗品の交換なども加味すると、結果的に新品より割高になるケースすらあります。

つまり、購入価格が安い＝総コストも安い、という考え方は危険です。中古86は魅力的な選択肢ではありますが、維持費を正確に見積もり、定期的なメンテナンスが必要であることを踏まえて購入することが大切です。

86の燃費性能とガソリン代の目安

86はスポーツ走行を楽しめる車である一方で、燃費性能についてはそれほど優れているわけではありません。ただ、日常使いを中心とした運転であれば、極端に燃費が悪くなることはなく、一定のコントロールは可能です。

カタログ値では、86（初代モデル）でリッターあたり約12〜13km、GR86（現行モデル）では最大でリッター15km前後の数値が出ています。しかし、実際の街乗りや渋滞時の走行では、平均でリッター8〜10km程度になることが多いです。特に短距離走行や急加速を頻繁に繰り返す場面では、燃費はさらに落ち込みます。

また、ハイオクはレギュラーより1リッターあたり10円〜20円ほど高いため、同じ走行距離でもガソリン代が上がりやすくなります。

燃費性能を良好に保つには、無駄なアイドリングを避ける、定期的なオイル交換を行う、急発進や急ブレーキを避けるといった基本的な運転習慣が役立ちます。

86はスポーツ性能と日常性能のバランスを持つ車ですが、燃費だけを重視する車ではありません。そのため、燃費やガソリン代を含めた維持費全体を把握し、負担が大きくなり過ぎないように意識することが重要です。