【RX-7】やめとけは誤解?それとも真実?中古購入時の注意点

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マツダ公式・RX-7(FC3S・FD3S)

RX-7は多くのクルマ好きから愛されるスポーツカーですが、一方で「RX-7 やめとけ」と言われることも少なくありません。特に、維持できないほどのコストや、貧乏になるほどの費用負担を懸念する声が目立ちます。

また、中古市場では注意すべきポイントが多く、適切な選び方をしないと後悔する可能性もあります。では、なぜRX-7やRX-8がやめとけと言われるのか、その人気の理由と実際の維持の難しさを詳しく解説します。

さらに、FD3SとFC3Sの違いや、乗るために必要な年収の目安、燃費の実情、そして乗ってる人の口コミ・感想レビューをもとに、RX-7の本当の魅力とリスクを探っていきます。

  • RX-7の維持費や燃費が高いこと
  • ロータリーエンジンの修理費がかさむこと
  • 中古購入時のリスクが多いこと
  • 楽しさと負担のバランスを知れること

RX7に乗るのはやめとけ?維持が大変な理由

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マツダ公式・RX-7(FD3S)
  • RX-7とRX-8、どちらもやめとけと言われる理由とは
  • RX-7の維持は本当にできない?年間コストを解説
  • RX-7に乗ると貧乏になる?費用負担の現実
  • RX-7の中古車を買うときの注意点!後悔しないために
  • FD3SとFC3Sの違いとは?どっちを選ぶべき?

RX-7とRX-8、どちらもやめとけと言われる理由とは

RX-7とRX-8は、どちらもマツダが誇るロータリーエンジン搭載車であり、多くのファンに支持されてきました。しかし、一部では「やめとけ」と言われることも少なくありません。その理由は、主にエンジンの特性や維持コスト、そして中古市場の状況にあります。

まず、ロータリーエンジンのメンテナンスの難しさが大きな要因となっています。一般的なレシプロエンジンと異なり、ロータリーエンジンはオイル消費が激しく、定期的なオイル交換だけでなく、オイル補充も必要です。さらに、エンジンの寿命が短めで、適切なメンテナンスを怠るとエンジンブローのリスクが高まります。特にRX-7は、経年劣化によってシール部分が劣化しやすく、エンジンのオーバーホールが必要になるケースが少なくありません。

次に、燃費の悪さもデメリットとして挙げられます。RX-7、RX-8ともにガソリン消費が激しく、街乗りでの燃費はリッターあたり5〜7km程度と、現代の車と比べて非常に悪い数値です。さらに、ハイオク指定のため、燃料費が高くつく点もネックになります。

また、中古市場における車両の状態も問題視されています。RX-7は生産終了から長い年月が経過しているため、程度の良い個体を見つけるのが難しくなっています。一方、RX-8は比較的流通量が多いものの、前オーナーの扱い方によって状態のバラつきが大きく、エンジンの圧縮低下やオイル管理不良などによるトラブルが発生しやすいです。特にロータリーエンジンは繊細なメカニズムを持つため、適切な管理がされていなかった車両を購入すると、修理費用がかさむリスクがあります。

こうした理由から、RX-7やRX-8は「やめとけ」と言われることが多いのです。ただし、それは決して「乗ってはいけない」という意味ではなく、維持管理に対する知識と経済的な余裕がある人であれば、十分に楽しめる車であることも忘れてはいけません。

RX-7の維持は本当にできない?年間コストを解説

RX-7は維持が難しいと言われることが多いですが、具体的にどれほどのコストがかかるのでしょうか。ここでは、年間の維持費の目安を紹介しながら、RX-7を所有する上での現実的な負担について解説します。

まず、大きなコストの一つが燃料代です。RX-7の燃費は一般的にリッター5〜7km程度とされており、これは現代の車と比べるとかなり厳しい数値です。例えば、年間1万km走行すると仮定した場合、燃料代はおおよそ20万円以上になるでしょう。さらに、ハイオク指定のため、レギュラー車よりも燃料費が高くつく点も考慮しなければなりません。

次に、オイル関連のメンテナンス費用です。RX-7はオイル消費が激しく、定期的なオイル交換に加えて、走行距離によってはオイル補充も必要です。オイル交換の頻度は3,000〜5,000kmごとが推奨され、1回あたりの費用は1〜2万円程度です。年間のオイル交換費用としては4〜8万円程度を見込んでおく必要があります。

そして、最も懸念されるのが修理・メンテナンス費用です。RX-7は経年劣化が進んでいる個体が多く、エンジンの圧縮低下や各種センサーの不具合など、予期せぬトラブルが発生しやすい車です。特にエンジンブローした場合、オーバーホールには50〜100万円の費用がかかることもあります。また、足回りやブレーキ系の消耗品交換など、細かな整備費用も年間10〜30万円程度は見込んでおく必要があります。

さらに、自動車税や保険料も考慮しなければなりません。RX-7(FD3S)は1,300ccながらスポーツカーとしての性能が高いため、年間の自動車税は約39,500円かかります。加えて、車両保険に加入する場合は年齢や等級にもよりますが、年間10〜20万円ほどの費用が発生することが一般的です。

これらを総合すると、RX-7の年間維持費は最低でも50〜80万円、多くの場合100万円以上かかることもあります。そのため、しっかりとした資金計画を立てた上で所有することが重要です。

RX-7に乗ると貧乏になる?費用負担の現実

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RX-7は「維持費が高い」「修理費がかさむ」といった理由から、「乗ると貧乏になる」と言われることがあります。しかし、実際のところ、RX-7の維持が生活にどのような影響を及ぼすのかを見ていきましょう。

まず、RX-7の維持費が高額であることは事実です。燃費の悪さに加え、ハイオク指定、頻繁なオイル交換、消耗品の交換、さらには突発的な修理費用がかかるため、毎月の出費が増える傾向にあります。特に、エンジンオーバーホールやクラッチ交換などの大規模な修理が必要になった場合、一度に数十万円の費用が発生することも珍しくありません。

また、RX-7に乗ることで、他の趣味や生活費に使えるお金が減る可能性があります。例えば、毎月のガソリン代やメンテナンス費用に充てるため、旅行や外食を控えたり、貯金が難しくなったりする人もいます。そのため、経済的に余裕のない状態でRX-7を所有すると、生活が苦しくなる可能性は十分にあります。

一方で、RX-7に乗ることは単なる金銭的な負担だけではなく、大きな満足感を得られる点も忘れてはいけません。独特のロータリーサウンドや軽量ボディによる鋭いハンドリング、唯一無二のデザインなど、所有することで得られる喜びは非常に大きなものです。そのため、ある程度の費用がかかることを理解した上で、趣味として楽しめる人にとっては、コストに見合う価値があると言えるでしょう。

最終的に、RX-7を所有するかどうかは、個々の経済状況や価値観次第です。十分な維持費を確保できる人であれば、大きな問題にはなりませんが、無理をして購入すると生活に支障をきたす可能性があるため、慎重に判断することが大切です。

RX-7の中古車を買うときの注意点!後悔しないために

RX-7を中古で購入する際には、慎重にチェックしなければならないポイントがいくつもあります。なぜなら、RX-7は生産終了から長い年月が経過しており、車両の状態が大きく異なるためです。適当に選んでしまうと、高額な修理費用が発生したり、思うようなパフォーマンスが得られなかったりすることもあります。ここでは、後悔しないために押さえておくべき注意点を解説します。

まず、エンジンの状態を確認することが最も重要です。RX-7のロータリーエンジンは、メンテナンスを怠ると圧縮低下を起こし、最悪の場合エンジンブローのリスクがあります。購入前にコンプレッションテストを実施し、適正な圧縮が確保されているか確認することが不可欠です。正常な数値はFD3Sの場合「8.0kgf/cm²以上」とされており、これを下回ると要オーバーホールの可能性が高まります。また、アイドリング時に不安定な回転や異音がある車両は避けたほうが無難です。

次に、修復歴や事故歴のチェックも欠かせません。RX-7はスポーツカーであるため、過去に激しい走行をしていた可能性があり、事故による修復歴がある車両も少なくありません。フレームのゆがみやパーツ交換の有無を確認し、修理履歴が明確な車両を選ぶことが重要です。特に、リアの損傷がある個体はサスペンションのアライメントが狂っていることがあり、走行性能に大きな影響を与えます。

また、タービンの状態やオイル管理状況も確認する必要があります。RX-7(FD3S)の純正タービンは、経年劣化によりオイル漏れやブースト不良を引き起こすことがあります。過去のオイル交換履歴やタービンの状態をチェックし、異常がないかを確認しましょう。特に、白煙を吹く個体はタービンの劣化やエンジンの圧縮漏れが疑われるため、避けるのが賢明です。

さらに、電装系や内装の状態も見逃せません。年式が古いため、エアコンやメーター類の故障、スイッチ類の接触不良が発生していることが多いです。特にエアコンが正常に作動しない車両は、修理費用がかさむ可能性があるため注意が必要です。

最後に、販売店の信頼性を見極めることも大切です。RX-7に詳しい専門店での購入が望ましく、アフターサポートの有無も確認しておくと安心です。個人売買での購入はリスクが高く、保証がないため、よほど知識がない限り避けたほうが良いでしょう。

これらのポイントをしっかり押さえたうえで、慎重に車両選びを行うことで、後悔のないRX-7ライフを送ることができます。

FD3SとFC3Sの違いとは?どっちを選ぶべき?

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RX-7には、2代目モデルであるFC3Sと、3代目モデルであるFD3Sが存在します。この2つはどちらもロータリーエンジンを搭載したスポーツカーですが、外観や性能、走行特性に大きな違いがあります。どちらを選ぶべきか悩んでいる人のために、それぞれの特徴を詳しく解説します。

まず、エンジン性能の違いから見ていきましょう。FC3S(1985〜1992年)は13B型ターボエンジンを搭載しており、最高出力は後期型で205馬力を発揮します。一方、FD3S(1992〜2002年)は13B-REW型エンジンを搭載し、ツインターボ化されたことで最大出力は最終型で280馬力まで向上しました。そのため、単純なパワーや加速性能で言えばFD3Sが優れています。

次に、走行性能の違いです。FC3Sは当時のポルシェ944をベンチマークとして開発されており、サスペンションの剛性や重量配分に優れ、安定したコーナリング性能を持ちます。一方、FD3Sはより軽量かつ低重心な設計になっており、旋回性能やハンドリングの鋭さが格段に向上しています。特に、アルミ製サスペンションアームや50:50の重量配分など、よりスポーツ走行向けに最適化されています。

デザイン面では、FC3Sは角張ったデザインが特徴的で、クラシックな雰囲気を持っています。一方、FD3Sは曲線を多用した流麗なボディラインが特徴で、現代でも通用する美しいデザインとして評価されています。見た目の好みは個人差がありますが、レトロな雰囲気を楽しみたいならFC3S、スタイリッシュなデザインが好きならFD3Sが適しているでしょう。

維持費の面では、FD3Sのほうが高額になりやすいです。ツインターボの構造上、FC3Sよりもエンジンやタービンにかかる負荷が大きく、修理費用も高額になりがちです。また、FC3Sのほうが部品価格が比較的安く、シンプルな構造で整備しやすいというメリットがあります。

どちらを選ぶべきかは、用途や予算によって変わります。サーキットや峠を本格的に走るなら、高性能なFD3Sが向いています。一方、ロータリーエンジンのフィーリングを楽しみつつ、比較的維持しやすいモデルを求めるならFC3Sも魅力的な選択肢です。どちらも名車であり、それぞれに魅力があるため、最終的には自分の好みに合ったモデルを選ぶことが大切です。

なぜRX7はやめとけと言われるのか?その真相

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  • FD3Sに乗るには年収いくら必要?維持費を徹底解説
  • RX-7の燃費は悪い?満タンで何キロ走るのか
  • RX-7が火災を起こす原因とは?対策と注意点
  • ロータリーエンジンはやめとけ?メリット・デメリットを解説
  • RX-7に乗っている人の口コミ・レビューを紹介

FD3Sに乗るには年収いくら必要?維持費を徹底解説

FD3S型RX-7は、その美しいデザインと高い走行性能で多くの車好きに愛されています。しかし、維持費の高さから「乗るには年収いくら必要なのか?」と不安を抱く人も少なくありません。ここでは、FD3Sの維持にかかる具体的なコストを解説し、どの程度の年収が必要になるのかを考えていきます。

まず、購入費用についてです。FD3Sは中古車市場でも高値を維持しており、状態の良い個体では500万円以上の価格が付くこともあります。比較的安い個体でも200万円〜300万円程度ですが、修理が必要な場合が多く、購入時点での出費がかさむことを考慮する必要があります。

次に、年間の維持費を見ていきましょう。主な費用項目としては、燃料費、税金、保険、車検、メンテナンス費用が挙げられます。

1. 燃料費

FD3Sの実燃費は一般的に6km/L〜8km/L程度とされており、決して燃費が良いとは言えません。年間10,000km走行すると仮定すると、ガソリン代は年間20万円〜25万円程度になるでしょう。スポーツ走行をする場合は、さらに燃料消費が激しくなります。

2. 自動車税・重量税

FD3Sは排気量1.3Lながらターボ付きのため、税区分では1.5Lクラスに該当し、自動車税は年間39,500円です。さらに、車検時には重量税が約25,000円かかります。

3. 自動車保険

年齢や等級によって大きく変動しますが、スポーツカーのため任意保険は高めに設定されます。年間10万円〜15万円程度が相場ですが、20代の若いドライバーでは20万円を超えることも珍しくありません。

4. 車検費用

FD3Sは年式が古くなるにつれ、車検時に交換が必要な部品が増えてきます。最低でも10万円〜15万円は必要で、何らかの修理が必要になれば20万円以上かかることもあります。

5. メンテナンス・修理費

ロータリーエンジンは定期的なメンテナンスが不可欠です。オイル交換は3,000kmごとに行うのが理想的で、1回あたり1万〜1.5万円ほどかかります。さらに、ロータリーエンジン特有の部品交換(プラグやセンサー類)が必要になり、年間で10万円以上のメンテナンス費がかかることもあります。エンジンオーバーホールとなれば、100万円以上の出費が発生する可能性があります。

これらを合計すると、FD3Sの年間維持費は最低でも50万円〜70万円程度、高額な修理が発生すれば100万円を超えることもあります。そのため、FD3Sを無理なく維持するためには、最低でも年収500万円以上が望ましく、余裕をもって維持したいなら年収700万円以上あると安心です。RX-7を維持するには、経済的な余裕も重要な要素となるため、購入前によく考えることが大切です。

RX-7の燃費は悪い?満タンで何キロ走るのか

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RX-7は「燃費が悪い」と言われることが多い車ですが、実際のところどの程度の燃費なのか、満タンで何キロ走るのかを詳しく解説します。

まず、RX-7(FD3S)のカタログ燃費は約9km/Lとされていますが、実際の実燃費は大きく異なります。一般的な街乗りでは5km/L〜7km/L、高速道路では8km/L程度が平均的な燃費と言われています。しかし、スポーツ走行を行うと3km/L以下になることもあり、燃費は悪化しやすい傾向にあります。

RX-7の燃費が悪い主な理由は、ロータリーエンジンの特性にあります。ロータリーエンジンは高回転型であり、低回転時の燃焼効率が悪いため、燃料を多く消費します。また、ターボ付きエンジンのため、アクセルを踏み込むと一気に燃料を消費してしまいます。

次に、満タンで何キロ走るのかを計算してみましょう。RX-7(FD3S)の燃料タンク容量は約76Lです。

燃費7km/Lの場合 → 76L × 7km/L = 約530km

燃費5km/Lの場合 → 76L × 5km/L = 約380km

燃費3km/Lの場合(スポーツ走行時) → 76L × 3km/L = 約228km

このように、走り方によって走行距離が大きく変わります。高速道路中心なら500km以上走ることも可能ですが、街乗りやスポーツ走行では300km未満になることが多く、頻繁に給油が必要になるのがデメリットです。燃費の悪さはRX-7の宿命とも言えるため、維持するうえでは燃料費の負担を考慮する必要があります。

RX-7が火災を起こす原因とは?対策と注意点

RX-7は「火災を起こしやすい」と言われることがあります。実際、エンジンルームからの発火や、走行中の炎上事故が報告されており、その原因を理解しておくことは非常に重要です。ここでは、RX-7が火災を起こす原因とその対策について解説します。

まず、最も多い原因の一つが「燃料漏れ」です。RX-7の燃料ラインは経年劣化によって亀裂が入りやすく、特にFD3Sのエンジンルーム内のゴムホースは熱による劣化が進みやすいです。燃料漏れが発生すると、高温のエンジン部品に触れた際に発火するリスクが高まります。

次に、「オイル漏れ」も火災の要因となります。ロータリーエンジンは構造上オイルを多く消費するため、ガスケットの劣化による漏れが起こりやすいです。漏れたオイルがタービンやエキゾーストマニホールドに付着すると、高温により発火する可能性があります。

さらに、「電装系のショート」も原因の一つです。古い配線が劣化すると、ショートを起こして発火する危険性があります。特に後付けパーツの配線処理が不適切な場合、ヒューズが飛ばずに火災へと発展するケースもあります。

これらの対策としては、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。特に燃料ラインやオイル漏れのチェックは必須で、ゴムホースやシール類は早めの交換を心がけることが重要です。また、電装系の配線は専門店で適切な処理を行い、不必要な改造を避けることが安全につながります。RX-7は適切に管理すれば安全に楽しめる車ですが、放置すると火災リスクが高まるため、日頃の点検を怠らないことが大切です。

ロータリーエンジンはやめとけ?メリット・デメリットを解説

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ロータリーエンジンは、独特の構造と高回転域のスムーズな回り方で、多くのクルマ好きから支持されています。しかし、一方で「やめとけ」と言われることも少なくありません。それでは、ロータリーエンジンを選ぶべきかどうか、そのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

ロータリーエンジンのメリット

1. 高回転までスムーズに吹け上がるエンジン特性

ロータリーエンジンの最大の魅力は、ピストン往復運動がないため振動が少なく、高回転までストレスなく回る点です。これにより、他のエンジンにはない爽快なフィーリングを味わうことができます。特にRX-7(FD3S)やRX-8のオーナーは、このスムーズな回転感を理由にロータリーエンジンを選ぶことが多いです。

2. コンパクトで軽量なエンジン構造

ロータリーエンジンは一般的なレシプロエンジンと比べて部品点数が少なく、コンパクトかつ軽量に作ることができます。これにより、低重心化が可能となり、スポーツカーにおいて優れたハンドリング性能を発揮します。

3. 独特のエンジンサウンドと個性

ロータリーエンジン特有の高回転サウンドは、エンスージアスト(クルマ愛好家)にとって唯一無二の魅力です。また、ピストンエンジンとは異なるエンジン設計を持つため、個性的なクルマに乗りたい人にとっては特別な選択肢となります。

ロータリーエンジンのデメリット

1. 燃費が悪い

ロータリーエンジンは燃焼効率が低く、一般的なピストンエンジンに比べて燃費が悪いことで知られています。例えば、RX-7(FD3S)の実燃費は5〜7km/L程度であり、ガソリン消費が多いため、長距離を走る人や日常使いには向いていません。

2. オイル消費が激しい

ロータリーエンジンは、エンジン内部の潤滑のために意図的にオイルを燃やす仕組みになっています。そのため、通常のエンジンと比べてオイル消費量が多く、こまめなオイル管理が必要になります。オイル交換を怠るとエンジン内部の磨耗が進み、最悪の場合エンジンブローにつながることもあります。

3. 耐久性が低く、オーバーホールが必要

ロータリーエンジンは耐久性に課題があり、10万kmを超えるとエンジンオーバーホール(分解整備)が必要になるケースが多いです。これは、ロータリーエンジン特有のアペックスシール(エンジン内部の密閉部品)が摩耗しやすいためです。オーバーホールには100万円以上かかることもあり、長く乗るためには経済的な余裕が求められます。

4. 整備できるショップが限られる

ロータリーエンジンの専門知識を持った整備士が少ないため、修理やメンテナンスができるショップが限られています。特に地方では、専門店が少なく、トラブルが発生した際に対応に苦労することがあります。

結局ロータリーエンジンは「やめとけ」なのか?

ロータリーエンジンは、確かに燃費の悪さや耐久性の低さといったデメリットがあります。しかし、その個性的な走りやエンジンサウンドに魅力を感じる人にとっては、唯一無二の選択肢です。日常的な足としては向きませんが、趣味のクルマとしてなら十分に楽しめるでしょう。維持費やメンテナンスの手間を理解したうえで、それでも乗りたいと思うなら、ロータリーエンジンは決して「やめとけ」とは言えません。

RX-7に乗っている人の口コミ・レビューを紹介

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RX-7は今でも根強い人気を誇るスポーツカーですが、実際に乗っているオーナーはどのように感じているのでしょうか?ここでは、RX-7に乗っている人の口コミやレビューを紹介し、実際のオーナー視点から見たRX-7の魅力と課題を解説します。

RX-7オーナーが感じる魅力

1. 唯一無二の走行性能と楽しさ

「ロータリーエンジンのフィーリングが素晴らしい」「軽量ボディとFRレイアウトのおかげで、コーナリングが楽しい」といった声が多く聞かれます。RX-7は車両重量が軽く、ハンドリング性能が優れているため、ワインディングロードやサーキットでの走りを存分に楽しめるのが魅力です。

2. デザインの美しさ

「FD3Sの流線型デザインは今見てもかっこいい」「スポーツカーらしいスタイリングが最高」といった評価が多く、特にFD3S型は30年以上経った今でも色あせない美しいデザインが評価されています。

3. カスタムの自由度が高い

「チューニングパーツが豊富で、自分好みに仕上げられる」「タービン交換で簡単にパワーアップできる」といった意見もあります。RX-7はカスタムパーツが豊富に存在するため、自分だけの仕様に仕上げる楽しさがあります。

オーナーが感じる不満点や課題

1. 維持費が高い

「燃費が悪いのでガソリン代がかかる」「定期的なメンテナンスをしないと壊れる」といった声が多く、特に若いオーナーにとっては維持費が大きな負担になっているようです。年間維持費が50万円を超えることも珍しくなく、日常の足として使うにはコストがかかる車です。

2. 故障が多い

「トラブルが多く、修理代がかかる」「エンジンブローのリスクがある」といったレビューもあります。特に中古で購入した場合、適切なメンテナンスがされていない個体だと修理費用がかさむことがあるため、購入時のチェックが重要です。

3. 長距離移動には向かない

「長距離を走ると燃料消費が激しい」「乗り心地が硬く、疲れやすい」といった意見もありました。RX-7はスポーツカーとしての性能を重視しているため、快適性は一般車と比べて低く、長距離移動には向いていない部分もあります。

RX-7に乗るべきか?

RX-7は維持費やトラブルのリスクがあるものの、運転の楽しさやデザインの魅力に惹かれるオーナーが多いのも事実です。ある程度のコストを覚悟し、メンテナンスをしっかり行えば、長く楽しむことができるでしょう。趣味として乗るなら、これほど魅力的な車はありません。

RX-7はやめとけと言われる理由と乗るための心得 総括

RX-7は独自のロータリーエンジンや美しいデザインで多くのファンを魅了する一方、維持が大変な車でもあります。燃費の悪さや高額な修理費、専門的なメンテナンスが必要な点から「やめとけ」と言われがちです。特に中古市場では状態の良い個体が少なく、購入時の注意も欠かせません。しかし、十分な知識と経済的余裕があれば、その魅力を存分に楽しむことができます。RX-7を選ぶ際は、維持費やメンテナンスの重要性を理解し、慎重に検討することが大切です。

記事のポイントをまとめます。

  • RX-7はロータリーエンジン搭載で維持管理が難しい
  • メンテナンスを怠るとエンジンブローのリスクが高まる
  • 燃費が悪く、日常使いには不向き
  • ハイオク指定で燃料コストが高額になりやすい
  • 維持費が年間50〜100万円以上かかることもある
  • 中古市場では状態の良い個体が少なく価格も高騰
  • オイル消費が激しく、頻繁な補充と交換が必要
  • エンジンオーバーホールには100万円以上かかることもある
  • 故障が多く、修理費が高額になりがち
  • 火災リスクがあり、燃料漏れやオイル漏れに注意が必要
  • FD3SとFC3Sでは性能や維持費に大きな違いがある
  • 走行性能やデザインは唯一無二の魅力がある
  • 経済的に余裕がなければ生活を圧迫する可能性がある
  • 専門店や知識のある整備士が少なく、修理環境が限られる
  • 趣味として楽しむなら十分に価値がある車である
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