
トヨタ セリカの購入を検討しているあなたは、なぜこの車がこんなにも安く手に入れられるのか疑問に感じているかもしれません。
セリカが安い理由には、本当にスポーツカーじゃない、人気ない不人気モデルだからという噂や、壊れやすい持病があって維持費が高くつくのではないかという不安があるからかもしれません。
購入後に失敗して後悔しないか、ZZT ST202 SS2各モデルの評価や、セリカGT-FOURの弱点、ライバル車との比較、さらにはセリカの口コミまで、様々な情報が気になるところでしょう。
この記事では、中古市場でのセリカの安い理由とされている背景を徹底的に掘り下げ、中古車の値上がり傾向にも触れながら、後悔しないための購入ポイントを詳しく解説していきます。
この記事を読むことで以下のポイントを理解できます
- セリカが安く手に入る理由と中古車相場の実情
- セリカの壊れやすいと言われる持病や維持費の真実
- 中古車購入時に確認すべきチェックポイント
- ZZT、ST202、SS2など各モデルの評価と特徴
セリカが安い理由を詳しく解説!安く取引されている理由とは?

- セリカの口コミからわかる実際の評価
- セリカは人気ない不人気モデルなのか
- セリカは本当にスポーツカーじゃないのか
- ライバル車と比較した時のセリカの評価
- 壊れやすい持病があるからセリカは安くなる?
- セリカGT-FOURの弱点と安さの関係
- セリカのデメリットは中古価格に影響する?
セリカの口コミからわかる実際の評価
トヨタ セリカは、その流麗でスポーティな外観デザインにより、長年にわたって多くの自動車ファンを魅了してきました。インターネット上のオーナーズレビューやSNSに投稿された口コミを詳細に見てみると、セリカに対する評価は非常に多岐にわたり、単一のイメージでは捉えきれない複雑な側面があることがわかります。
一部の意見では、特に最終型である7代目セリカ(ZZT231)について「見た目は洗練されていてカッコいいが、走りの面では突出したスポーティさを感じない」という声が見受けられます。これは、かつてのGT-FOURモデルが持つラリーイメージやターボエンジンの強烈な加速感を期待していたユーザーからの、ある種のギャップに起因していると考えられます。しかしその一方で、同じZZT231のオーナーからは「デザインが個性的で未来的」「街乗りでの取り回しがしやすい」「スポーツカーとしては燃費が良く経済的」といった好意的な評価も多数寄せられています。
特に、最終型セリカの最上級グレードであるSS-IIに搭載された2ZZ-GE型エンジンは、当時のホンダ製VTECエンジンに対抗するトヨタ版の「VVTL-i」機構を備え、高回転域までスムーズに吹け上がる特性を持っていました。このエンジンが英国のスポーツカーメーカーであるロータス・エリーゼにも採用された経緯があることから、そのエンジニアリングの高さを評価し、セリカを「ライトウェイトスポーツカー」として高く評価する声も少なくありません。
セリカの維持費に関する懸念も口コミでよく見られるテーマです。生産終了からかなりの時間が経過しているため、「古い車なので故障が心配」「部品が高額になるのでは」といった不安を感じるユーザーも存在します。しかし、多くのオーナーは「定期的なエンジンオイル交換や基本的な点検を怠らなければ、大きなトラブルなく乗り続けられる」「想像していたよりも維持費はかからない」と報告しています。要するに、適切なメンテナンスを継続することで、古い車であっても信頼性を保つことができるという実情がうかがえます。
セリカは人気ない不人気モデルなのか

セリカが生産を終了してから時間が経っている現在、一部の層からは「セリカは人気がない不人気モデルなのではないか」という見方をされることがあります。しかし、この見方はセリカの市場価値の変遷を考慮すると、一概に正しいとは言えません。
確かに、最終型セリカ(ZZT231)が発売された1990年代後半から2000年代初頭のスポーツカー市場では、ホンダのインテグラタイプRやシビックタイプRといった、より戦闘的なモデルが走り屋や若者を中心に絶大な人気を誇っていました。これらのライバル車が持つ「タイプR」というブランド力や、よりピーキーなエンジン特性と比較されることが多く、セリカは相対的に「デザイン重視のデートカー」というイメージが強まり、人気が低迷した時期があったのは事実です。
しかし、近年、状況は大きく変化しています。世界的に旧車やネオクラシックカーに対する関心が高まり、特に1990年代の日本のスポーツカーは「JDM(Japanese Domestic Market)」として海外で熱狂的な支持を集めています。セリカもこのブームの波に乗り、特に程度の良い個体や希少なモデルは、中古車市場での価格が上昇傾向にあります。かつては安価な中古スポーツカーの代表格でしたが、現在ではその価値が見直され、価格が高騰している個体も少なくありません。
特に海外市場からの需要が強く、日本の車買取業者には海外のバイヤーからセリカの在庫に関する問い合わせが増えているという報告もあります。セリカの価格は今後も、良好な状態の個体は価値を維持、あるいはさらに上昇する可能性も指摘されています。したがって、現代の視点で見ると「不人気」と断定するのは難しく、むしろ「再評価されている人気モデル」と捉えるのが実態に即していると言えます。
セリカは本当にスポーツカーじゃないのか
トヨタ セリカは、その成り立ちから「スポーツカー」と定義することに議論が伴うことがあります。メーカー自身も、セリカを「スペシャリティカー」と位置づけ、スポーティなデザインと実用性を両立させた車種として市場に投入してきました。しかし、これはセリカがスポーツカーとしての性能を持たないということではありません。
セリカの歴史を振り返ると、初代「ダルマセリカ」から始まり、WRC(世界ラリー選手権)で世界的な成功を収めたGT-FOURモデル、そして最終型のZZT231に至るまで、常にモータースポーツとの深い関わりを持っていました。特に、WRC参戦のために開発されたGT-FOURは、フルタイム4WDと高性能ターボエンジンを搭載し、当時のランサーエボリューションやインプレッサWRX STIと肩を並べる本格的なコンペティションカーでした。
また、最終型のZZT231は、GT-FOURとは異なる方向性、つまり「FFライトウェイトスポーツ」というコンセプトで開発されました。このモデルは、車両重量が約1,100kgと軽量であり、高回転域でパワーを発揮する2ZZ-GE型エンジン、そして高い路面追従性を誇るスーパーストラットサスペンション(SS-IIグレードに設定)を備えていました。これらの技術的特徴は、純粋なスポーツ走行を楽しむ上で非常に重要な要素であり、ZZT231がライトウェイトスポーツカーとしての高いポテンシャルを秘めていたことを示しています。
したがって、「セリカはスポーツカーじゃない」という意見は、その時代の特定のモデル、特にGT-FOURのイメージが薄れた最終型に対する評価からくる部分が大きいと考えられます。しかし、ラリーの歴史や各モデルの技術的背景を深く理解すれば、セリカは時代ごとに異なるアプローチでスポーツ性を追求してきた、紛れもないスポーツモデルと言えます。
ライバル車と比較した時のセリカの評価

セリカは、各時代において多くのライバル車と熾烈な競争を繰り広げてきました。特に最終型セリカ(ZZT231)が登場した頃は、FFスポーツカーの市場が最も盛り上がっていた時期であり、ホンダのインテグラタイプRやシビックタイプRが強力なライバルとして存在しました。
車種名 | 駆動方式 | 最高出力(ps) | 特徴 |
トヨタ セリカ(SS-II) | FF | 190 | 軽量な車体、高回転型エンジン、洗練されたデザイン |
ホンダ インテグラタイプR | FF | 200 | 公道レーシングカー、VTECエンジン、ハンドリング性能 |
ホンダ シビックタイプR | FF | 185 | 高回転型VTECエンジン、運動性能、優れたコストパフォーマンス |
上記の表からもわかるように、インテグラタイプRが最高出力でセリカをわずかに上回っていました。インテグラタイプRは、「公道レーシングカー」というキャッチフレーズが示すように、サーキット走行を強く意識した硬派なキャラクターが特徴です。一方、セリカはインテグラに比べると最高出力こそ若干劣りますが、高回転型エンジンがもたらす加速感や、優れたシャシー性能による安定したハンドリングが評価されていました。
また、WRCで活躍したセリカGT-FOURは、ラリーファンやスポーツ走行を愛するユーザーから絶大な支持を得ていました。同時期のライバルには、スバル インプレッサや三菱 ランサーエボリューションがありましたが、セリカGT-FOURはWRCでの実績に加え、流麗なクーペスタイルという点で独自性を保っていました。
セリカは、ライバル車と比較すると、性能の尖った部分よりも、デザイン性や日常での使い勝手といったバランスの良さを重視したモデルが多かったと言えます。これが、セリカが「デートカー」や「スペシャリティカー」と称される理由の一つでもあり、幅広い層から支持される要因となりました。
壊れやすい持病があるからセリカは安くなる?
セリカは一般的にトヨタ車としての高い信頼性を持っていますが、生産終了から時間が経過し、中古車としての年式や走行距離が増えた個体には、いくつかの特有の「持病」や故障リスクが存在します。これが、一部の中古車が安価に取引される要因の一つとなっているのは事実です。
特に、最終型セリカ(ZZT231)の最上級グレードSS-IIに搭載された2ZZ-GE型エンジンは、高回転域でのパフォーマンスを追求した精密な構造を持つ反面、メンテナンスが不十分だとトラブルを引き起こすことがあります。
VVTL-i(可変バルブタイミング&リフト機構)の不具合
このエンジンには、ホンダのVTECと同様に、エンジンの回転数に応じてバルブのリフト量と開閉タイミングを切り替える「VVTL-i」が搭載されています。しかし、エンジンオイルの交換を怠るなどオイル管理が不十分な場合、VVTL-iを作動させるためのオイルコントロールバルブ(OCV)にスラッジや異物が詰まり、正常に機能しなくなることがあります。この状態になると、エンジン警告灯が点灯したり、高回転域でカムの切り替えが行われず、本来のパフォーマンスを発揮できなくなります。
エンジンクランクシャフトプーリーの劣化
セリカのエンジントラブルとして報告されているもう一つの持病が、クランクシャフトプーリーの劣化や破損です。この部品はエンジンの動力を補機類に伝える重要な役割を担っており、劣化して破損するとオルタネーターやウォーターポンプが停止し、バッテリー上がりやオーバーヒートといった深刻な事態につながる可能性があります。この部品は経年劣化が進みやすいにもかかわらず、目視での確認が難しいため、中古車購入時には特に注意が必要です。
ボディの雨漏り
最終型セリカは、バックドア周辺のシール部分から雨水が車内に浸入する「雨漏り」が持病として知られています。長期間にわたって雨漏りが放置されると、後部座席のフロアや内装が湿り、腐食やカビの原因となるだけでなく、車内の電気系統にも悪影響を及ぼす可能性があります。
これらの持病は、適切なメンテナンス履歴が確認できる車両を選んだり、購入前に専門家による徹底した点検を行うことで、リスクを大幅に軽減できます。しかし、これらの故障リスクが購入をためらう要因となり、結果として中古車市場での価格に影響を与える側面があるのは確かです。
セリカGT-FOURの弱点と安さの関係

セリカGT-FOURは、トヨタがWRC(世界ラリー選手権)を戦うために開発した、特別なモデルです。特に最終型であるST205型は、WRCでの活躍から「最強のセリカ」として今もなお多くのファンに支持されています。しかし、その高性能と引き換えにいくつかの弱点も抱えており、これが中古車価格が安価になる一因となっていました。
ターボラグと重い車重
GT-FOURに搭載されている3S-GTE型エンジンは、ターボチャージャーを備えており、強烈な加速を可能にします。しかし、ターボエンジン特有の「ターボラグ」、つまりアクセルを踏み込んでからターボが効き始めるまでにわずかな遅れが生じます。また、フルタイム4WDシステムとターボチャージャーを搭載しているため、車両重量はST205型で1,410kgと、同時代のスポーツカーと比較して重めでした。この重さが、軽快なハンドリングを阻害し、燃費性能にも悪影響を与えていました。
維持費の高さと部品入手の困難さ
GT-FOURは、WRCのホモロゲーションモデルという特殊な背景を持つため、一般的なセリカとは異なる専用部品が多く使われています。このため、故障が発生した際の修理費用が高額になりがちです。特に、4WDシステムやターボチャージャーといった複雑な機構は、修理やメンテナンスに専門的な知識と技術を要します。さらに、生産終了から時間が経過しているため、特定の専用部品の入手が非常に困難になっており、維持管理のハードルが高いことが、中古車価格が安価になる要因の一つでした。
しかし近年、GT-FOURもネオクラシックカーブームの影響を受け、状態の良い個体は価格が上昇しています。特にWRC仕様を彷彿とさせるエクステリアを持つモデルは、希少価値から高値で取引されることが増えています。
セリカのデメリットは中古価格に影響する?
セリカには、その魅力的なデザインや走行性能の裏側に、いくつかのデメリットが存在します。これらのデメリットが、中古車市場での価格形成に影響を与えているのは事実です。
視界の狭さと運転のしづらさ
セリカは、低い着座位置と流れるようなルーフラインを持つクーペスタイルが特徴ですが、そのデザインゆえに視界が狭く感じることがあります。特に、最終型セリカはリアウィンドウが小さく、リアピラーが太いため、後方や斜め後方の視認性が悪く、駐車時や車線変更時に注意が必要です。これは、特に運転に不慣れな人にとっては大きなデメリットとなり、中古車を選ぶ際の判断材料の一つとなります。
アフターパーツの少なさと部品の入手困難
セリカは、かつては多くのチューニングメーカーからアフターパーツが発売されていましたが、生産終了から時間が経過するにつれて、その選択肢は減少しています。特に、エンジンや足回りといった走行性能に関わるパーツは、新品での入手が難しくなっているものもあります。
カスタマイズを目的としてセリカの購入を検討している人にとっては、このアフターパーツの少なさが大きなデメリットとなり、結果的に中古車市場での需要を限定的なものにしていました。また、純正部品に関しても、生産が終了しているものが増えており、修理やメンテナンスに苦労する可能性があることは、中古車価格が安くなる一因です。
これらのデメリットは、セリカの購入を検討する上で無視できないポイントです。しかし、これらを理解し、受け入れることができれば、セリカは非常に魅力的な選択肢となります。
セリカが安い理由を詳しく解説!なぜセリカは安く買えるのか?

- セリカの維持費はどれくらいかかるのか
- セリカの中古の値上がり状況と購入のタイミング
- ZZT ST202 SS2各モデルの評価
- 中古車探しで重要となるポイントとは
セリカの維持費はどれくらいかかるのか
セリカを所有する際に、どのくらいの維持費がかかるのかは、購入を検討する上で非常に重要な要素です。セリカの年間維持費は、一般的な車両と比較して特別に高いわけではありませんが、年式が古いため、想定外の出費に備える必要があります。
セリカの年間維持費の目安は、およそ381,752円とされています。これは、自動車税、ガソリン代、任意保険料、そしてメンテナンス費用を合計したものです。
項目 | 費用(年間) | 備考 |
自動車税 | 45,000円 | 排気量1.8Lの場合。新車登録から13年経過で税率が上がります。 |
ガソリン代 | 97,142円 | 燃費10km/L、年間走行距離1万km、ガソリン価格140円/Lで計算。 |
任意保険 | 73,050円 | 年齢や等級、保険会社によって大きく変動します。 |
メンテナンス費用 | 51,000円 | エンジンオイル交換や消耗品交換などの基本的な費用。 |
車検費用(法定費用) | 50,000円 | 自賠責保険料、自動車重量税、印紙代など。2年に一度の支払い。 |
合計 | 381,752円 | 車検費用は年間の平均額として計上。 |
この金額はあくまで目安であり、実際の費用は車の状態や所有者の使い方によって大きく異なります。特に、古い車両では故障や部品交換の頻度が高くなる傾向があるため、上記に加えて予備費を積み立てておくことが大切です。
セリカの中古の値上がり状況と購入のタイミング

セリカの中古車市場における価格は、近年顕著な値上がり傾向にあります。これは、主に以下の三つの要因に起因しています。
- ネオクラシックカーブーム
1990年代から2000年代初頭にかけてのスポーツカーに対する再評価が高まり、セリカもその波に乗って価値が上昇しています。 - 海外からの需要
特に北米や欧州、東南アジアなどで日本の旧車人気が再燃しており、日本の中古車市場に海外からの需要が流入しています。 - 生産終了による希少性
2006年に生産が終了したことで、市場に出回る車両の数が年々減少しており、特に程度の良い個体は希少価値が高まっています。
これらの要因により、かつては安価だったセリカが、現在では数十万円から数百万円という価格で取引されることも珍しくありません。特に、走行距離が少なく、内外装の状態が良好な個体や、GT-FOURなどの希少モデルは、今後も価格が上昇する可能性が高いと考えられます。したがって、セリカの購入を検討しているのであれば、価格がさらに高騰する前に、早めに状態の良い個体を探すことが重要です。
ZZT ST202 SS2各モデルの評価
セリカは、その長い歴史の中で多くのモデルチェンジを経験し、それぞれのモデルが独自の個性を確立してきました。ここでは、中古車市場で特に人気の高いZZT型、ST202型、そして最終型セリカの高性能グレードであるSS2について解説します。
- ZZT型(最終型)
最終型のZZT型は、従来のセリカとは一線を画す、流麗で先進的なデザインが特徴です。駆動方式はFFのみとなり、軽量な車体と高回転型エンジンによる軽快な走りが評価されています。FFスポーツとしての完成度が高く、中古車市場ではデザインと走行性能のバランスの良さから根強い人気があります。 - ST202型(6代目)
6代目セリカであるST202型は、丸目4灯のヘッドライトが特徴的なモデルです。このモデルは、WRCで活躍したGT-FOURのイメージが強く、ラリーファンからの支持が厚いです。走行性能も高く、特にSS-IIIグレードはスーパーストラットサスペンションを装備しており、優れたハンドリング性能を誇ります。 - SS2(最終型グレード)
最終型セリカの最上級グレードであるSS2は、ヤマハがチューニングした高回転型エンジン(2ZZ-GE)を搭載しています。ホンダのVTECのようなカム切り替え機構「VVTL-i」を備え、約6,000rpmからハイカムに切り替わることで、パワフルな加速を体感できます。スポーティな走りを求めるユーザーから特に高い評価を得ています。
これらのモデルはそれぞれ異なる魅力を持っており、自分の用途や好みに合わせて最適な一台を選ぶことが大切です。
中古車探しで重要となるポイントとは

セリカは生産終了から時間が経過しているため、中古車を購入する際には、車両の状態を慎重に確認することが不可欠です。後々のトラブルを防ぎ、安心してカーライフを楽しむために、以下のポイントを必ずチェックしてください。
- 修復歴や水没歴の確認
事故や災害で骨格部分にダメージを負った修復歴車や、エンジン内部に水が浸入した水没車は、後々深刻なトラブルを引き起こすリスクが高いです。中古車販売店に修復歴の有無を確認し、車両の状態を証明する書類を必ず見せてもらいましょう。 - エンジンと走行距離
エンジンルームを実際に見て、異音やオイル漏れの有無を確認してください。走行距離は、車両の寿命を判断する上で重要な指標となります。一般的に5万km以内の個体が理想的とされていますが、セリカのような古い車種では、7万km程度の個体も良い選択肢となり得ます。重要なのは走行距離だけでなく、定期的なメンテナンスが実施されていたかです。 - 腐食状態とメンテナンス履歴
ボディの下回りやエンジンルームに腐食や錆がないかを確認しましょう。腐食は、ボディの耐久性を著しく低下させます。また、過去の整備歴が記録された「整備手帳」の有無も確認してください。整備手帳が残っている車両は、前のオーナーが大切に乗っていた可能性が高く、信頼性が高いと判断できます。 - 諸費用とアフターサポート
車両本体価格が安くても、諸費用が高額になる場合があります。購入前には必ず見積書を作成してもらい、諸費用を含めた総額を確認しましょう。また、購入後の保証やアフターサポートが充実している販売店を選ぶことも大切です。特に、古い車両では予期せぬ故障が発生する可能性があるため、保証制度の有無は重要な判断材料となります。
セリカが安い理由を詳しく解説!総括
セリカが中古車市場で安価に取引される理由は多岐にわたりますが、それにはメリットとデメリットの両方が存在します。安さに惹かれて購入を決める前に、以下の注意点を十分に理解しておくことが大切です。
- 生産が終了し中古車市場に流通する車両が多いため価格が安価になりやすい
- 性能面で当時のライバル車に劣ると評価された時期があった
- スポーティさが薄れ人気が低迷した時期があった
- 燃費が悪くガソリン代や維持費が割高になる場合がある
- 視界が狭く運転しづらい点が日常使いでのデメリットとなる
- アフターパーツの選択肢が少なくカスタマイズが難しい
- 年式が古いため経年劣化による故障リスクが高まる
- エンジンや電装系に特有の持病が存在する可能性がある
- 特定の純正部品の入手が困難な場合がある
- WRCモデルは維持費が高額になりやすい
- メンテナンス記録が不明確な車両はリスクが高い
- 諸費用が高額になる場合があるため総額を確認すべき
- 購入後のアフターサポートが充実している販売店を選ぶべき
- 専門家による点検で車両の状態を正確に把握することが重要
- 故障の修理費用が高額になる可能性を考慮し予備資金を準備すべき