
レクサスLBXは、レクサスブランド初のコンパクトSUVとして登場し、多くの注目を集めています。しかし、「買うべきか」と悩む人は少なくありません。
実際には「後悔しそう」「ダサいのでは」「乗っていたら恥ずかしい」といった声や、「価格が高すぎる」といった意見も一部に見られます。一方で、すでに買った人からは満足の声も多く、人気色や装備面でも高く評価されています。
また、レクサスLBXは「売れてない」といった噂があるものの、実際の予約状況や納期を見るとその印象とは異なる部分もあります。5年後の残価率が高いというデータもあり、長く乗ることを前提に選ぶ人には魅力的なモデルです。
さらに、兄弟車であるレクサスUXとLBXはどちらを選ぶべきかという比較もよく話題になりますし、トヨタ ヤリスクロスやホンダ ヴェゼルなどのライバル車との違いも検討材料になります。
この記事では、レクサスLBXを買うべきかどうかを多角的に検証し、購入前に押さえておくべきポイントをわかりやすくまとめています。
- レクサスLBXの販売状況や予約状況の実態
- 購入後の満足度や後悔する可能性の傾向
- 価格と装備に対する価値やコストパフォーマンス
- UXやライバル車との比較による選択基準
レクサスLBXは買うべきか?迷っている人への結論

- 本当に売れていないのか?販売実績を検証
- 「ダサい」「恥ずかしい」と言われる理由とは
- 値段が高すぎる?価格に見合う価値を分析
- 購入者の声から見る満足度と評価
- 予約状況と納期はどれくらいかかる?
- UXとLBXはどちらを選ぶべきか比較
本当に売れていないのか?販売実績を検証
レクサスLBXについて、「売れていないのでは?」という疑問を持つ人もいますが、実際の販売状況を確認すると、その印象とは異なる側面が見えてきます。まず注目すべきなのは、レクサスというプレミアムブランドが新たに投入したコンパクトSUVという点です。LBXは発売当初から注目され、予約の段階でもディーラーには多くの申し込みがありました。
現在の納期はおおよそ3ヶ月とされており、これは日本国内の自動車市場において“即納”とは言えないものの、需要が一定水準にあることを示しています。特にレクサス店では、定期的に納車スケジュールの調整が行われており、想定以上の注文に対応するための体制強化も進められているようです。
また、販売台数が急激に伸びない理由のひとつとして、メーカーの供給体制が慎重である点が挙げられます。LBXは新型プラットフォームやハイブリッドシステムを採用したモデルであるため、生産や検査工程においても他のレクサス車種と同様に高い品質管理が求められます。これが販売数の拡大をあえて抑制している要因の一つです。
加えて、ライバル車であるトヨタのヤリスクロスやホンダのヴェゼルと比べると価格帯が上であるため、購入を検討するユーザー層がやや限定的であることも影響しています。しかし、コンパクトSUVの中で“高級志向”の選択肢として着実に存在感を示しているのがLBXです。
このように、単純な数字だけでは「売れていない」と判断するのは早計です。販売体制、納車状況、そしてユーザーの反応を含めて総合的に見れば、LBXは“順調に売れている”という評価が適切と言えるでしょう。
「ダサい」「恥ずかしい」と言われる理由とは

インターネットや掲示板で見かける「レクサスLBXはダサい」「恥ずかしい」といった意見には、いくつかの背景があります。まず前提として、車のデザインやブランドイメージに対する評価は個人差が大きく、必ずしも多数派の意見とは限りません。それでもそのような評価が存在するのは、いくつかの要因が影響していると考えられます。
1つ目は、レクサスという高級車ブランドに対する期待の高さです。LBXは、レクサスブランドとしては比較的コンパクトなモデルであり、全長やホイールベースも短めに設計されています。これにより、一部のユーザーからは「小さいのにレクサスバッジをつけるのは見栄えが悪い」という印象を持たれることがあります。つまり、見た目とブランドのギャップが評価に影響しているのです。
2つ目は、LBXがヤリスクロスと同じトヨタグループ内のプラットフォームを共有している点です。これが「トヨタ車の高級版」というイメージを与え、本来のレクサスに期待される独自性を感じにくいとする声につながっています。プラットフォームやシステムの一部が共有されていることは事実ですが、内装の質感や静粛性、ドライバーアシスト機能などはレクサス専用のチューニングが施されています。
3つ目として、あくまで個人の美的感覚による部分も否定できません。クルマのボディデザインやフロントマスクは好みが大きく分かれるところです。LBXはモダンでコンパクトなデザインを採用しており、都会的でスポーティな印象がありますが、それが万人に受け入れられるとは限らないということです。
ただ、販売店では20代〜40代を中心に都市部での需要が高く、実際には「ダサい」とは対照的な「洗練された」という声も多く見受けられます。つまり、このようなネガティブな声は一部の偏った意見であり、全体像を正確に示すものではないと言えます。
値段が高すぎる?価格に見合う価値を分析
レクサスLBXは「価格が高すぎるのでは?」と指摘されることがありますが、価格だけを見て判断するのは早計です。実際の価値や装備を見ていくと、その価格には納得できる要素が多く含まれています。
まず、LBXの価格帯は約420万円から720万円(LBX MORIZO RR)と、同クラスのコンパクトSUVと比べると高めに設定されています。例えば、ヤリスクロスやホンダヴェゼルは300万円前後から購入可能です。価格面だけを見ればLBXは明らかに割高に感じるかもしれません。
しかし、LBXが提供する装備や内装の質感は、他の国産SUVとは一線を画しています。たとえば、静音性に優れた本革シートや、レクサス専用に調整されたハイブリッドシステム、先進の運転支援システム(Lexus Safety System+)が全車に標準装備されている点は注目に値します。これにより、同価格帯の欧州プレミアムブランドの車種と比較しても遜色のない完成度を実現しています。
また、レクサスは新車購入後のアフターサービスにも力を入れており、無料点検やロードサービスなど、所有すること自体の満足感も高く設定されています。これらの点は、単なる車両の「価格」では測れない「所有体験」の一部です。
一方で、注意点もあります。レクサスというブランドに魅力を感じていない人にとっては、その価格に価値を見出しにくいかもしれません。また、初期費用や維持費を重視するユーザーにとっては、諸費用や税金面での負担感もあるでしょう。
このように、LBXの価格は決して「安い」とは言えませんが、内装・装備・ブランド体験などを含めた“総合的な価値”を考えたとき、その価格設定は妥当と言えます。コストパフォーマンスよりも「満足度」や「質」を重視する人には特におすすめできるモデルです。
購入者の声から見る満足度と評価

レクサスLBXを実際に購入したオーナーたちの声には、総じて高い満足感が見られます。特に「高級感のある内装」「静かな走行音」「取り回しの良さ」といった点が評価される傾向にあります。新型コンパクトSUVとして登場したLBXは、都市部での利用を想定したサイズ感と、プレミアムブランドならではの質感を両立していることがポイントです。
まず、多くのユーザーが指摘するのは、運転のしやすさです。全長4,190mm・全幅1,825mmと比較的コンパクトなボディサイズながら、ステアリング操作が軽く、最小回転半径も短いため、狭い道でも扱いやすいという声が寄せられています。初めてレクサス車に乗る人でも、安心して運転できる設計です。
次に目立つのは、内装や装備への高評価です。本革シートをはじめ、10.25インチのモニターや最新のハイブリッドシステムなど、価格に見合った快適性と利便性が確保されています。また、安全性能の面では、渋滞時支援機能や車線維持アシスト、プリクラッシュセーフティなどの先進技術が充実しており、ファミリーユースや高齢者のセカンドカーとしても安心です。
一方で、「ややパワー不足を感じる」「後部座席や荷室が狭い」という指摘も見受けられます。LBXはハイブリッド専用モデルであり、1.5L直列3気筒エンジンに電気モーターを組み合わせたシステムが採用されています。これにより燃費性能は優秀な一方、加速力に物足りなさを感じる人もいるようです。
このように、LBXは「高級コンパクトSUV」としてのコンセプトが明確であり、それに魅力を感じた人からは高く評価されています。走行性能、内装、ブランド体験など、単なる自動車としてではなく“プレミアムな移動空間”を求める層に支持されているモデルと言えるでしょう。
予約状況と納期はどれくらいかかる?
現在のレクサスLBXの納車状況は、購入のタイミングや選んだグレード、オプションの内容によって若干異なりますが、一般的には注文から納車までおよそ3ヶ月程度が目安とされています。これは他のレクサス車や輸入車と比べても標準的な納期と言えるでしょう。
多くのディーラーでは、商談後に正式な契約を結んだ段階で「納期予定」が提示されます。その上で、ボディカラーや本革シートなどのオプション選択が納期に影響する場合があります。特に「ビスポークビルド」などカスタマイズ要素が強い仕様を選択すると、生産ラインの調整が必要となり、納期が長引く傾向にあります。
販売店によっては、在庫車を抱えているケースもあるため、条件が合えば即納に近い形で納車されることもあります。急ぎでの納車を希望する人は、事前にディーラーへ在庫状況を確認しておくとよいでしょう。
なお、2024年時点では世界的な半導体供給の影響が緩和されつつあり、納期の遅延は以前より落ち着いています。しかし、受注状況が増加すれば再び遅れが出る可能性もあるため、購入を検討している場合は早めの相談が望ましいです。
このように、レクサスLBXの納期は極端に長くはないものの、グレードや仕様によって差が出るため、ディーラーと綿密に相談しながらスケジュールを調整することが大切です。快適なカーライフを始めるためにも、納車までの流れを事前に把握しておくと安心です。
UXとLBXはどちらを選ぶべきか比較

レクサスUXとLBXは、どちらもブランド内で位置づけが近いコンパクトSUVですが、それぞれに異なる魅力があります。どちらを選ぶべきかは、何を重視するかによって大きく変わってきます。
UXはLBXよりも一回り大きく、全長は4,495mm、全幅は1,840mmとボディにゆとりがあります。そのため、後部座席やラゲッジスペースに余裕があり、ファミリーユースや旅行など多人数での移動が多い人にはUXが適しています。また、UXには「アドバンストパーク」などの先進運転支援システムも搭載されており、安全性を重視する人に人気があります。
一方で、LBXはより都市型のコンパクトSUVとして設計されています。サイズが抑えられていることで、狭い道や駐車場でも取り回しがしやすく、日常的な使い勝手の良さが特徴です。価格帯もUXより抑えられており、新車価格はおよそ100万円ほどの差があります。予算を抑えつつも、プレミアムブランドの魅力を味わいたい人にはLBXが向いています。
また、LBXはレクサス最新のプラットフォームを採用し、モーターとエンジンを統合したハイブリッドシステムによって燃費効率も高く、WLTCモードで25.4km/L前後を記録しています。これに対してUXもハイブリッドモデルがありますが、やや燃費性能ではLBXに軍配が上がるケースもあります。
このように、快適性や装備を重視し長距離走行が多い人にはUX、取り回しや価格を重視する人にはLBXが適しています。それぞれの特性をしっかり理解し、ライフスタイルに合った選択をすることが後悔のない買い物につながります。どちらも高級車としての魅力を備えており、「どちらが上か」ではなく「自分に合っているか」を基準に選ぶとよいでしょう。
レクサスLBXは買うべきか?判断のポイントとは

- 後悔しやすい人の傾向とは?
- 人気カラーはどれ?失敗しない色選び
- 5年後の残価率は高い?リセールの目安
- ライバル車と比べた時の強みと弱み
- こんな人にはおすすめ、こんな人には不向き
- 購入前に知っておきたい注意点と魅力
後悔しやすい人の傾向とは?
レクサスLBXを購入した後に後悔するケースは決して多くはないものの、一定の傾向は存在します。あらかじめそれを知っておくことで、購入前に自分に合っているかを見極めやすくなります。
まず、コンパクトSUVであるLBXの「サイズ感」に満足できない人が一定数います。都市部での使い勝手を重視したモデルであるため、全長は約4,200mm、全幅は約1,825mmと、SUVとしては比較的小型です。そのため、後部座席やラゲッジスペースの広さを求める人や、長距離移動時の快適性を重視する人にとっては、やや物足りなさを感じることがあります。
また、エンジン性能や走行力に期待しすぎた人も後悔しやすい傾向にあります。LBXはハイブリッド専用車で、排気量1.5Lの3気筒エンジンとモーターを組み合わせたパワートレインを採用しています。燃費性能は非常に優れており、WLTCモードで25km/Lを超えることもありますが、高速道路での加速力やスポーツ走行を求める人には少し控えめに感じられるかもしれません。
さらに、「見た目の期待値」が高すぎる人も注意が必要です。LBXは新型レクサスとして高級感を持ちつつも、あくまでコンパクト車という設計思想に基づいています。プレミアムブランドのフラッグシップモデルであるRXやNXと比較すると、内外装の素材やボディデザインに違いがあるのは当然です。このギャップを理解せずに購入すると「想像と違った」と感じる可能性があります。
このように、広さ・走行性能・外観の期待値が現実とかけ離れていると後悔につながりやすいです。購入前には、ディーラーでの試乗や内装チェックを十分に行い、自分の用途や価値観と合っているかを冷静に確認することが大切です。
人気カラーはどれ?失敗しない色選び

レクサスLBXのボディカラーは多彩で、ユーザーの好みに応じて幅広い選択肢が用意されています。販売ランキングやディーラー調査によると、最も人気が高いのは「ソニッククオーツ(白系)」、次いで「ブラックマイカ(黒系)」と「ソニッククロム(グレー系)」です。どれも落ち着いた印象を持ちつつ、プレミアムカーにふさわしい上品さが特徴です。
特にソニッククオーツは、ホワイトパール系の中でも繊細なクリーム色がかった色調で、柔らかい印象と高級感を両立しています。外観の汚れが目立ちやすい点はありますが、洗車をこまめにするユーザーには非常に好評です。また、リセールバリューも高く、下取り時に有利になりやすいカラーのひとつです。
ブラックマイカは、重厚で精悍なイメージを与える定番色です。パール塗装のため、光の当たり方によって微妙に表情が変わり、単調になりがちな黒色に深みを与えています。ビジネス用途やフォーマルなシーンでも使いやすく、幅広い層に支持されています。
一方、ソニッククロムやアストログレーメタリックのようなグレー系は、目立ちすぎず、それでいてしっかりと個性を主張できる中間色として人気があります。こうしたカラーは、白や黒に比べて汚れが目立ちにくいという実用的なメリットもあります。
カラー選びで後悔しないためには、カタログやWeb上のイメージだけで決めず、実際にディーラーでカラーサンプルや展示車を確認することが重要です。車は太陽光や夜間照明の下で印象が大きく変わるため、できるだけ多くの条件下で確認するのが理想です。
また、将来的なリセールを重視するなら「白」「黒」「グレー」の無難な色を選ぶのが一般的です。一方で、自分らしさを表現したい場合は「レッドスピネル」や「ソニックカッパー」といった個性派カラーも選択肢になります。これらは周囲と被りにくく、見る人に強い印象を残せる魅力があります。
5年後の残価率は高い?リセールの目安
レクサスLBXは、一般的な国産SUVと比べてもリセールバリューが高い傾向にあります。5年後の残価率は約81%とされており、これは同クラスの車種の中ではかなり良好な数値です。中古車市場における需要が高く、プレミアムブランドとしての信頼性もあって、価値が落ちにくい車種のひとつといえます。
この高い残価率を支えている要因は複数あります。まず第一に、レクサスブランドそのものの信頼感が大きな要素です。車両の品質管理やアフターサービス、装備の先進性などが総合的に評価されており、認定中古車としての流通も活発です。
また、LBXはハイブリッド専用モデルであり、将来の燃費規制や環境対応の観点からも中古市場での人気が高まりやすい構造を持っています。電動化されたパワートレインに対する需要は今後さらに拡大する見込みで、特に都市部を中心に“エコで高級感のあるクルマ”への注目度は上昇傾向にあります。
加えて、外装カラーやグレード選びもリセールに影響します。前述のようにホワイトやブラックといった定番色、人気のグレード(例えば“Relax”や“Cool”)は、売却時にプラス査定となる可能性が高いです。逆に、有料オプションカラーや特殊装備は必ずしも査定額に反映されるとは限らないため、注意が必要です。
なお、走行距離や車両状態もリセールを左右します。年間1万km以内であれば平均的とされ、内外装の劣化が少なければ高値での下取りや買取が期待できます。また、定期的なメンテナンス履歴がしっかり残っていることも査定時にはプラスに働きます。
このように、レクサスLBXは新車価格こそ高めですが、5年後の価値が比較的安定しているため、長期的な視点で見れば「コストパフォーマンスの良い選択」とも言えるでしょう。売却や乗り換えを視野に入れて購入を検討している人にとって、大きな安心材料となります。
●レクサスLBX 2025年5月 発売モデルグレード名 | 型式 | 排気量 | 駆動方式 | 定員 | 燃費 | 車両重量 | 全長×全幅×全高 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エレガント | 6AA-MAYH10 | 1490cc | FF | 5名 | 28km/l | 1300kg | 4190×1825×1545mm | 4,200,000円 |
アクティブ | 6AA-MAYH10 | 1490cc | FF | 5名 | 27.7km/l | 1310kg | 4190×1825×1545mm | 4,400,000円 |
エレガント | 6AA-MAYH15 | 1490cc | フルタイム4WD | 5名 | 26.4km/l | 1380kg | 4190×1825×1545mm | 4,460,000円 |
クール | 6AA-MAYH10 | 1490cc | FF | 5名 | 27.7km/l | 1310kg | 4190×1825×1545mm | 4,600,000円 |
リラックス | 6AA-MAYH10 | 1490cc | FF | 5名 | 27.7km/l | 1310kg | 4190×1825×1545mm | 4,600,000円 |
アクティブ | 6AA-MAYH15 | 1490cc | フルタイム4WD | 5名 | 26.2km/l | 1390kg | 4190×1825×1545mm | 4,660,000円 |
クール | 6AA-MAYH15 | 1490cc | フルタイム4WD | 5名 | 26.2km/l | 1390kg | 4190×1825×1545mm | 4,860,000円 |
リラックス | 6AA-MAYH15 | 1490cc | フルタイム4WD | 5名 | 26.2km/l | 1390kg | 4190×1825×1545mm | 4,860,000円 |
ビスポークビルド特別・限定 | 6AA-MAYH10 | 1490cc | FF | 5名 | 27.7km/l | 1310kg | 4190×1825×1545mm | 5,500,000円 |
ビスポークビルド特別・限定 | 6AA-MAYH15 | 1490cc | フルタイム4WD | 5名 | 26.2km/l | 1390kg | 4190×1825×1545mm | 5,760,000円 |
ライバル車と比べた時の強みと弱み

レクサスLBXは、プレミアムコンパクトSUVという独自のポジションにありますが、競合となるライバル車も多数存在します。具体的には、トヨタ ヤリスクロス、ホンダ ヴェゼル、メルセデス・ベンツ GLA、BMW X1、アウディ Q2などが比較対象によく挙げられます。それぞれが特徴を持つ中で、LBXの「強み」と「弱み」を明確にしておくことは、購入検討において非常に重要です。
まず、LBXの大きな強みは“レクサスブランド”としての上質さと信頼性です。内装の質感、静粛性、乗り心地といった部分は国産コンパクトSUVの中でも頭一つ抜けています。実際、同じトヨタグループのヤリスクロスとプラットフォームを共有しているものの、LBXではボディ剛性の向上や専用チューニングが施されており、仕上がりはまったくの別物です。また、安全装備の標準化、最新のハイブリッドシステム、そして長期保有に適した信頼性も高い評価を得ています。
一方で、BMW X1やアウディ Q2などと比較すると、走行性能やスポーティさの面ではやや控えめな印象を受けることがあります。欧州車が得意とするダイレクトな操舵感やアクセルレスポンスに魅力を感じる人には、LBXの落ち着いた乗り味は「物足りない」と感じられるかもしれません。
また、価格面でも「高い」と言われがちです。同等の装備を持つ国産車と比較すると割高で、見た目がコンパクトである分、「このサイズでこの値段?」と疑問を持つ人も一定数存在します。ただしこれは、高級ブランドが提供する付加価値(内装・アフターサービス・所有満足感など)をどれだけ重視するかによって印象が変わります。
つまり、レクサスLBXは「高級感」や「安心感」に重きを置く人にとって大きな魅力がありますが、「走り」や「価格重視」で選ぶ人にとっては、他の選択肢がより適している可能性もあります。比較する際には、ただのスペック表ではなく、自分の使用環境やライフスタイルと照らし合わせて総合的に判断することが大切です。
こんな人にはおすすめ、こんな人には不向き
レクサスLBXは、全ての人にとって完璧な1台というわけではありません。むしろ、明確な「向いている人」と「そうでない人」が分かれる車種です。自分にとって合っているかを見極めることが、後悔しない購入につながります。
まず、おすすめできるのは「都市部に住んでいて、高級感と扱いやすさの両方を求める人」です。LBXは全長4,200mm前後のコンパクトなサイズでありながら、インテリアや装備には高級車らしい工夫が随所に見られます。狭い道や立体駐車場での取り回しの良さと、日常使いにおける上質な空間の両方を手に入れたい人にとっては、非常に相性の良いモデルです。
次に、「高級ブランドのエントリーモデルを探している人」にも適しています。これまでトヨタやホンダのクルマに乗ってきたけれど、次はレクサスに挑戦したいというユーザーにとって、LBXは価格・サイズ・装備のバランスが取りやすく、ブランドデビューにも最適です。さらに、ハイブリッド専用車であるため、燃費の良さや環境性能も魅力です。
一方で、不向きなのは「広い室内空間を求める人」「アウトドアや長距離ドライブを頻繁にする人」「運転の楽しさを第一に求める人」です。LBXの室内は、必要十分な広さはありますが、UXやNXと比べるとやはり限られてきます。特に後部座席や荷室の容量を重視するなら、もう一回り大きい車種を選んだ方が満足度は高いでしょう。
また、スポーツ走行や高速でのキビキビした操作感を重視する人にとっては、LBXの静かでスムーズな走行性能はやや大人しすぎると感じるかもしれません。ハンドリング性能は安定志向であり、どちらかといえば「落ち着いた運転を楽しむクルマ」です。
このように、LBXは「街中で品よく使いたい」「質の良いコンパクトカーに乗りたい」人にぴったりの一台です。一方で、「多人数乗車」「積載性」「走りの刺激」といった要素を重視する人には、別の選択肢が向いています。
購入前に知っておきたい注意点と魅力

レクサスLBXを検討している人にとって、購入前に理解しておくべき注意点と魅力はしっかりと把握しておきたいポイントです。これを知らずに契約してしまうと、後から「こんなはずじゃなかった」と感じるリスクもあります。
まず、魅力として強調すべきなのは、「高級感を持ちながらも、コンパクトで扱いやすい」という点です。外装・内装ともにデザインに力が入っており、レクサスらしい洗練された質感が体感できます。高級本革シート、マルチメディア対応モニター、レクサス専用の走行制御など、価格以上の満足感を提供してくれます。また、ハイブリッドシステムの効率も高く、燃費性能に優れているため、日常的な使用でも経済的です。
一方で注意すべきなのは、「コンパクトであるがゆえの制限」です。例えば、荷室容量は約332Lとこのクラスの平均ですが、大家族やアウトドア用途では不足を感じる可能性があります。また、後席は大人が長時間座るには少し窮屈に感じる場面もあるため、頻繁に同乗者を乗せる予定がある人には物足りなく感じることもあるでしょう。
さらに、LBXは基本的にハイブリッドのみのラインナップであり、ガソリンモデルやEVモデルは選べません。これにより、パワートレインの選択肢が限られるという点は、人によってはデメリットになり得ます。加えて、レクサス車であるがゆえに、維持費(任意保険料や車検時の費用)なども一般的なコンパクトカーより高めに設定されることがあります。
納車までの期間も確認が必要です。現在の目安はおよそ3ヶ月前後ですが、グレードやオプション次第で納期が変動する可能性があります。人気のボディカラーや装備は納車が遅れることもあるため、スケジュールに余裕を持って準備しておくことが求められます。
このように、LBXにはプレミアムブランドならではの魅力が凝縮されていますが、使用目的や生活スタイルにマッチしていなければ、その価値を最大限に感じることは難しいかもしれません。事前の情報収集と試乗によって、自分に本当に合うかどうかをじっくり確認することが、満足度の高い買い物への第一歩です。
レクサスLBXは買うべきか?判断材料の総括
レクサスLBXは、コンパクトながら高級感や装備が充実したSUVで、街乗り中心のユーザーには非常に魅力的な一台です。価格はやや高めですが、所有満足度やリセール価値を含めて考えると十分に納得できる内容です。レクサスLBXを買うべきか迷っている方は、使用環境や重視するポイントを整理した上で判断するとよいでしょう。
記事のポイントをまとめます。
- 売れていない印象はあるが実際は安定した受注が続いている
- 納期は平均して3ヶ月程度とやや余裕が必要
- 高級コンパクトSUVとして独自の存在感がある
- ヤリスクロスと同じプラットフォームでも差別化は明確
- 一部で「ダサい」「恥ずかしい」といった否定的意見もある
- 価格は高めだが装備や品質に見合った内容
- 内装の質感や静粛性は同クラスでトップレベル
- ハイブリッド専用モデルとして燃費性能に優れる
- 高速域の加速力やパワー感は控えめ
- リセールバリューは約81%と非常に優秀
- 人気カラーはホワイト、ブラック、グレーの順
- 小回りが利き都市部での使い勝手が良好
- UXと比較してサイズ・価格の面で選びやすい
- スポーツ性能や広い室内空間を重視する人には不向き
- 所有満足度やブランド体験を重視する人に向いている