
コンパクトな見た目からは想像できない室内の広さで人気のトヨタ ルーミー。しかし、いざ購入を考えると「本当にこの車でいいのだろうか」と不安になる方も多いのではないでしょうか。特にインターネット上では、トヨタルーミーは酷い、といった厳しい口コミ・感想レビューを目にすることもあるかもしれません。
高速走行は怖いしうるさい、といったダメなところを指摘する声や、やめとけという意見を見てしまうと、購入後の失敗や後悔を避けたいと考えるのは当然です。また、価格帯から貧乏人などと揶揄されることもあり、本当に買ってよかったと思えるのか気になります。
この記事では、ルーミーはどんな人に向いてる車なのか、そしてルーミーの代わりとなり得るライバル車や、比較対象としてよく挙げられるルーミーとシエンタのどちらがいいかについても徹底解説。さらに、中古での購入を考えている方のために、リセールバリューの良い人気色といった情報もお届けします。ぜひ、あなたの車選びの参考にしてください。
- 酷い評価に繋がるパワー不足や安定性の低さ
- 街乗り中心なら逆に最高の選択肢となる理由
- ライバル車と比較したルーミーの立ち位置
- リセールや中古車選びで損しないための知識
トヨタルーミーが酷いと言われる5つの理由を徹底解説

- 「やめとけ」と言われる後悔ポイントとは?
- 高速走行が怖い?ダメなところを解説
- なぜ「貧乏人の車」と言われるのか?
- ルーミーとシエンタのどちらがいいか比較
- 口コミ・感想レビューから見る本当の評価
「やめとけ」と言われる後悔ポイントとは?
トヨタ ルーミーの購入を検討する際に「やめとけ」という意見が見られるのは、主に「動力性能」と「燃費」、「内装の質感」という3つの要素が、普通車に期待される水準と実態に乖離があるためです。特に、軽自動車からの乗り換えを考えるユーザーにとって、期待外れとなる可能性を秘めています。
その理由は、ルーミーが持つ車両の特性に起因します。まず第一に、多くのグレードで採用されている1.0LのNA(自然吸気)エンジンは、日常の街乗りでは十分なものの、乗車人数や荷物が増えた状況、あるいは坂道などでは明らかなパワー不足を感じやすい点です。これは車両重量に対して排気量が小さいためであり、軽自動車のターボモデルの方が活発に走ると感じるユーザーも少なくありません。
次に、カタログ燃費と実燃費の差が挙げられます。WLTCモードで18.4km/L(X, Gグレード/2WD)という数値は立派ですが、実際の走行、特に市街地でのストップアンドゴーが多い環境やエアコンを多用する夏場・冬場では、1Lあたりの走行距離が13km/L前後に落ち込むという報告が多く見られます。パワー不足を補うためにアクセルを深く踏む機会が増えることも、燃費悪化の一因と考えられます。
そして最後に、インテリアの質感が挙げられます。価格を抑えるため、内装には多くの硬質プラスチックが使用されており、軽自動車からのステップアップとして内外装の上質さを期待すると、安っぽさを感じてしまう可能性があります。
具体的に、ルーミーの購入で後悔しないために比較検討されがちな車種との違いを見てみましょう。
項目 | ルーミー (G/NA/2WD) | スズキ ソリオ (HYBRID MZ) | ダイハツ タント (カスタムX/NA) |
---|---|---|---|
エンジン種類 | 1.0L 直列3気筒 (NA) | 1.2L 直列4気筒 + マイルドハイブリッド | 0.66L 直列3気筒 (NA) |
最高出力 | 69PS | 91PS | 52PS |
車両重量 | 1,100kg | 1,000kg | 920kg |
カタログ燃費(WLTC) | 18.4km/L | 19.6km/L | 21.9km/L |
ユーザー報告の実燃費(平均) | 約13~15km/L | 約17~19km/L | 約16~18km/L |
内装の主な素材 | 硬質プラスチック中心 | 一部にファブリックやメッキ加飾 | 硬質プラスチック中心 |
このように「やめとけ」と言われる後悔のポイントは、走行性能や燃費、質感が価格や普通車というカテゴリから抱く期待値を下回ることにあります。購入を成功させるためには、必ず試乗を行い、ご自身の主な用途(街乗り中心か、高速利用が多いかなど)と照らし合わせて、これらの点が許容範囲内であるかを見極めることが重要です。
高速走行が怖い?ダメなところを解説

ルーミーのオーナーや試乗経験者から「高速道路での走行が怖い」という声が挙がるのは事実です。この不安感は、主に「加速性能の不足」「車体の安定性」「静粛性の低さ」という3つの interrelatedな(相互に関連した)要因から生じています。
加速・合流時のパワー不足
最大の理由は、NAモデルにおける絶対的なパワー不足です。高速道路の本線へ合流する際や、追い越しをかける場面では、アクセルを床まで踏み込んでも思うように加速しないことがあります。
エンジンが懸命にうなる一方で速度が伸び悩むため、後続車との車間距離に気を使う場面も多く、これが精神的なストレスや「怖い」という感覚につながります。特に登り坂では顕著で、時速100kmを維持するのにも苦労することがあります。ターボモデルを選択すればこの問題は大幅に改善されますが、燃費とのトレードオフになります。
横風に対する不安定さ
ルーミーは、広い室内空間を確保するために全高が1,735mmと高く、スクエアなボディ形状をしています。このスーパーハイトワゴン特有のデザインは、街中での取り回しには有利ですが、高速走行時には横風の影響を非常に受けやすいというデメリットに変わります。
橋の上やトンネルの出口など、強い風が吹く場所では、車体があおられてハンドルが取られるような感覚に陥ることがあり、ドライバーは常に緊張を強いられます。
車内へ侵入するノイズ
静粛性の低さも、高速走行時の快適性を損なう大きな要因です。ルーミーはコストを抑えるため、遮音材や吸音材の使用が限定的です。そのため、時速80kmを超えたあたりから風切り音やロードノイズが車内に大きく響き始めます。
エンジン音も高回転域を多用するため、常に耳に入ってきます。これらの騒音は、同乗者との会話を妨げるだけでなく、長距離運転におけるドライバーの疲労を増大させ、結果として安全運転への集中力を削いでしまう可能性があります。
まとめると、ルーミーの高速走行における「怖さ」や「ダメなところ」は、あくまで街乗りでの利便性を最優先した設計思想の裏返しと言えます。コンパクトなボディで最大限の室内空間を実現するというメリットと引き換えに、高速安定性や静粛性が犠牲になっているのです。
高速道路を頻繁に利用する予定がある方は、ターボモデルの検討や、より走行安定性に優れた他の車種(例えば、同じコンパクトでも全高の低いモデルや、ワンランク上のシエンタやフリードなど)としっかり比較検討することが後悔を避ける道となります。
なぜ「貧乏人の車」と言われるのか?

ルーミーがインターネット上などで「貧乏人の車」と揶揄されることがありますが、これはオーナーの経済状況を指しているわけではなく、クルマの「成り立ち」と「コストパフォーマンスの方向性」に由来するものです。この評価は、主に3つの側面から形成されていると考えられます。
第一に、その価格設定と市場におけるポジションです。
ルーミーの車両本体価格は、多くのグレードが軽自動車のスーパーハイトワゴン(N-BOXやタントのカスタムモデルなど)と直接競合する価格帯に設定されています。つまり、「軽自動車の予算で買える普通車」という立ち位置が明確です。
限られた予算の中で、税金や規格の違いはあれど、4人乗りより5人乗り、660ccより1000ccという実利的な選択をする層に強く支持されており、この「安価で最大限の実用性を得る」という点が、性能やブランド性を重視する層から見ると、コスト優先の象徴と見なされやすいのです。
第二の理由は、前述の通り、走行性能や内外装の質感が「軽自動車の延長線上」と評される点にあります。
このクルマは、トヨタのエンブレムを付けていますが、開発と生産は子会社のダイハツが担当しています(ダイハツ・トールが兄弟車)。ダイハツは軽自動車開発のノウハウに長けており、その技術を活かして低コストで広い室内空間を持つコンパクトカーを生み出しました。
しかし、その弊害として、乗り心地や静粛性、インテリアの素材感などが、トヨタが自社開発する他の普通車(ヤリスやアクアなど)と比較すると、どうしても見劣りします。この「普通車でありながら、随所に軽自動車づくりの思想が見える」点が、安価なイメージを助長しているのです。
第三に、その圧倒的な販売台数が挙げられます。
ルーミーは常に新車販売台数ランキングの上位に位置する人気車種です。多くの人が選ぶということは、それだけ街中で見かける機会も多く、良くも悪くも「大衆車」「国民車」としてのイメージが定着します。
個性を主張したり、趣味性を追求したりするクルマとは対極にあるため、「こだわりなく、道具としてクルマを選ぶ人が乗る」という見方が、一部で「貧乏人の車」というレッテルに繋がっている側面もあります。
結論として、ルーミーが「貧乏人の車」と言われる背景には、実際の経済状況ではなく、その巧妙な価格設定、軽自動車に近い性能と質感、そして大衆車としての普及度があります。
しかし、見方を変えれば、それは日本の多くの家族にとって最も合理的で、ニーズに合った選択肢の一つであることを示しています。この評価は、クルマに何を求めるかという価値観の違いから生まれる表層的な表現であり、このクルマが持つ本来の実用性や価値を見誤るべきではありません。
ルーミーとシエンタのどちらがいいか比較

ルーミーとシエンタのどちらを選ぶべきかという問いに対する答えは、利用者のライフスタイルやクルマに求める優先順位によって明確に異なります。この2台は一見すると似たようなコンパクトなファミリーカーに見えますが、実は「コンパクトハイトワゴン」と「コンパクトミニバン」という異なるカテゴリに属しており、その特性には大きな違いが存在します。
両者を比較検討する上で重要な理由は、主に「ボディサイズと空間設計」「走行性能とパワートレイン」「車両価格」の3点です。
ボディサイズと空間の使い勝手
まず、最も大きな違いは車体の大きさとそれに伴う室内空間の設計です。ルーミーは全長3,700mmというコンパクトな設計で、最小回転半径も小さく、狭い路地や駐車場での取り回しに優れます。
一方、シエンタは全長が4,260mmと長く、ルーミーにはない3列シートの7人乗りモデルも選択可能です。乗車人数や積載できる荷物の量では、シエンタが圧倒的に有利です。
走行性能とパワートレインの選択肢
次に、走りに関する特性が大きく異なります。ルーミーが搭載するのは1.0LのNAエンジンまたはターボエンジンで、基本的には街乗りでの使用を想定した性能です。
対してシエンタは、より排気量の大きい1.5Lのガソリンエンジン、または燃費と静粛性に優れたハイブリッドシステムを搭載しています。特にハイブリッドモデルは、スムーズな加速と長距離走行時の快適性において、ルーミーを大きく上回ります。
車両価格とコストパフォーマンス
当然ながら、これらの性能差は価格に反映されます。ルーミーは軽自動車の上位モデルと競合する価格帯から購入可能で、初期費用を抑えたいユーザーにとっては非常に魅力的です。
シエンタはルーミーよりも数十万円高い価格設定となりますが、ハイブリッドモデルを選べば長期的な燃料費を抑えることができ、多人数乗車が可能な点を考慮すると、コストパフォーマンスの考え方が変わってきます。
これらの違いを具体的にまとめたのが以下の比較表です。ご自身の使い方を想像しながらご覧ください。
項目 | トヨタ ルーミー (G/NA/2WD) | トヨタ シエンタ (HYBRID X/5人乗り) |
---|---|---|
車両カテゴリ | コンパクトハイトワゴン | コンパクトミニバン |
全長×全幅×全高 (mm) | 3,700×1,670×1,735 | 4,260×1,695×1,695 |
乗車定員 | 5名 | 5名 または 7名 |
パワートレイン | 1.0L ガソリン (NA) | 1.5L ガソリン + ハイブリッド |
WLTCモード燃費 | 18.4km/L | 28.8km/L |
新車価格帯 (目安) | 約159万円~ | 約242万円~ (ハイブリッド) |
推奨される主な用途 | 街乗り、買い物、少人数での送迎 | 家族での長距離移動、多人数乗車、レジャー |
このように、ルーミーとシエンタの選択は、クルマの使い方を明確にすることで自ずと答えが見えてきます。日常の足として近距離での利用がメインで、運転のしやすさと経済性を重視するならルーミー。一方で、家族や友人とのお出かけが多く、長距離の快適性や積載能力を求めるならシエンタが適していると言えるでしょう。
口コミ・感想レビューから見る本当の評価

インターネット上の口コミやレビューを調査すると、トヨタルーミーの本当の評価は「利用者の使い方とクルマの特性がどれだけ合致しているか」によって、賛否が明確に分かれるクルマであることが浮かび上がってきます。評価は多岐にわたりますが、特に「利便性」を称賛する声と、「走行性能」に不満を持つ声に大別されます。
高評価レビューの共通点
肯定的な口コミの多くは、ルーミーが持つパッケージングの妙を高く評価しています。特に子育て世代や運転に不慣れな層からの支持が厚いのが特徴です。
- コンパクトなボディサイズ
「軽自動車のような感覚で運転できる」「狭い駐車場でも楽に停められる」といった、都市部での取り回しの良さを挙げる声が多数見られます。 - 両側スライドドアの利便性
「子供の乗り降りが非常に楽」「強風の日に隣のクルマにドアをぶつける心配がない」など、ファミリー層にとってスライドドアは絶大なメリットとして評価されています。 - 広い室内空間
「天井が高く、コンパクトカーとは思えない開放感がある」「後部座席を倒せば大きな荷物も積める」といった、見た目以上の空間効率の良さに満足するレビューが目立ちます。
低評価レビューの共通点
一方で、否定的な感想は、そのほとんどが動力性能や走行時の快適性に集中しています。
- パワー不足と加速性能
「大人4人で乗ると坂道で全く加速しない」「高速道路の合流が怖い」といった、1.0L NAエンジンの非力さを指摘する声は非常に多いです。 - 静粛性の低さ
「エンジン音がうるさい」「高速走行中はロードノイズで会話が困難になる」など、遮音性の低さに対する不満が挙げられます。 - 乗り心地
「路面の凹凸を拾いやすい」「背が高い分、カーブでふらつく感じがする」といった、乗り心地の硬さや安定性の低さをデメリットと感じるユーザーもいます。
これらの口コミ・感想レビューを総合すると、ルー-ミーの評価は以下のようにまとめることができます。日常的な買い物や子供の送迎といった「街乗り」をメインに、軽自動車からのステップアップとして「5人乗れること」と「スライドドア」を重視するユーザーにとっては、非常にコストパフォーマンスが高く満足できる一台となります。
しかし、週末に高速道路を使って遠出したり、山間部を走る機会が多かったりするユーザーにとっては、パワー不足や走行安定性の低さが大きなストレスとなり、「こんなはずではなかった」と後悔につながる可能性が高いクルマです。
したがって、ルーミーの購入を検討する際は、他人のレビューを鵜呑みにするのではなく、ご自身のカーライフを具体的にシミュレーションし、特に走行性能に関するデメリットが許容できる範囲内にあるかを見極めることが、最も重要な判断基準となります。
トヨタルーミーは酷い?購入前に知るべき評価と実態

- 「買ってよかった」コンパクトさと広さを両立
- ルーミーはどんな人に向いてる車?
- ルーミーの代わりになるライバル車3選
- リセールも良い人気色はパールとブラック
- 中古で買うなら知っておきたい注意点
「買ってよかった」コンパクトさと広さを両立
トヨタルーミーのオーナーから「買ってよかった」という満足の声が聞かれる最大の理由は、軽自動車に匹敵する運転のしやすいコンパクトなボディと、その外観からは想像できないほどの広大な室内空間を見事に両立させている点にあります。この絶妙なパッケージングが、特に日常使いにおいて大きな価値を発揮します。
運転のしやすさを実現するコンパクト設計
ルーミーの全長は3,700mm、全幅は1,670mmと、5ナンバーサイズの車両の中でも特に小さく設計されています。最小回転半径は4.6m(G、Xグレード)と非常に小回りが利くため、都市部の狭い路地でのすれ違いや、スーパーマーケットの駐車場での切り返しもスムーズに行えます。
また、スクエアなボディ形状と高いアイポイント(運転者の目の高さ)は、車両感覚を掴みやすく、運転に不慣れな方でも安心してハンドルを握ることができる要素です。
見た目を裏切る広大な室内空間
このコンパクトなボディに、全高1,735mmという高さを組み合わせることで、ルーミーは驚くほどの室内空間を実現しました。特に頭上空間には大きなゆとりがあり、コンパクトカー特有の圧迫感は皆無です。
さらに、前席から後席へ移動できるウォークスルー機能や、大人が足を組んでも余裕のある後席の足元スペースなど、家族や友人を乗せても快適に過ごせる工夫が随所に凝らされています。多彩なシートアレンジを活用すれば、日常の買い物から少し大きな荷物を運ぶ際まで、様々なシーンに柔軟に対応可能です。
日常の使い勝手を劇的に向上させるスライドドア
そして、「買ってよかった」という評価を決定づけるのが、両側スライドドアの存在です。特に子育て世代にとっては、子供をチャイルドシートに乗せ降ろしする際に、隣の車にドアをぶつける心配がないというメリットは計り知れません。
また、狭い駐車スペースでも乗り降りが楽なため、高齢者がいるご家庭でも重宝されます。この機能は、一度体験すると他のヒンジ式ドアの車には戻れないと感じるユーザーが多いほど、日常の利便性を高めてくれます。
このように、ルーミーの魅力は、走行性能のようなスペック上の数値で測れるものではなく、日々の生活に密着した「使いやすさ」に集約されています。パワー不足といったデメリットを理解し、自身の主な使用シーンが街乗りであるならば、このコンパクトさと広さの両立は、他に代えがたい価値を提供してくれるでしょう。
ルーミーはどんな人に向いてる車?

トヨタルーミーは、クルマに求めるものが「走行性能の高さ」や「高級感」ではなく、「日々の実用性」と「運転のしやすさ」である人に最適な一台です。その特性から、特に「子育て中のファミリー層」「運転が苦手な方や高齢者」、そして「都市部に住んでいる人」という3つのユーザー層に強く推奨できます。
子育て中のファミリー層
ルーミーは、まさに子育て世代のために設計されたかのような機能が充実しています。
- 両側パワースライドドア(グレードによる)は、子供を抱っこしていたり、両手が荷物で塞がっていたりする状況で絶大な効果を発揮します。
- フラットで低いフロアは、小さなお子さんでも自分で乗り降りしやすく、親の負担を軽減します。
- 撥水機能付きのシート表皮(グレードによる)を選べば、子供が飲み物をこぼしてしまっても手入れが簡単です。
- 広々とした後部座席は、チャイルドシートを装着しても余裕があり、隣でのお世話もスムーズに行えます。
運転が苦手な方や高齢者
運転に自信がない方や、加齢に伴い運転が億劫になってきた方にとっても、ルーミーは心強い味方です。
- 前述の通り、コンパクトで小回りが利くため、駐車や狭い道での運転ストレスが大幅に軽減されます。
- 見晴らしの良い運転席からの視界は、周囲の状況を把握しやすく、安全確認に貢献します。
- 衝突回避支援システム「スマートアシスト」が搭載されており、ペダルの踏み間違いや衝突の危険を検知して、事故を未然に防ぐサポートをしてくれます。(※機能には限界があります)
- 乗り降りの際に体を支えるアシストグリップや、段差の少ない乗降口は、足腰への負担が少なく、シニア層にも優しい設計です。
都市部に住んでいる人
入り組んだ道や狭い駐車場が多い都市部では、ルーミーのコンパクトさが大きなメリットとなります。多くの機械式立体駐車場に対応可能なサイズであり、月極駐車場の選択肢も広がります。燃費性能はハイブリッド車には劣りますが、近距離の移動がメインであれば、経済的な負担も抑えることができます。
まとめると、ルー-ミーは「走る楽しさ」よりも「使う喜び」を重視する人のためのクルマです。もしご自身のカーライフが上記で挙げたようなシーンに当てはまるのであれば、ルーミーはあなたの生活をより豊かで便利なものにしてくれる、最適なパートナーとなる可能性が高いでしょう。
ルーミーの代わりになるライバル車3選

トヨタルーミーは魅力的な一台ですが、そのデメリットが気になる場合や、他の選択肢も見ておきたいと考えるのは自然なことです。ルーミーの代わりとして比較検討すべき強力なライバル車種を、それぞれの特徴とともに3台ご紹介します。
これらの車種は、ルーミーが持つ「コンパクトなスライドドア付きハイトワゴン」という基本コンセプトを共有しつつ、異なる強みを持っています。
1. スズキ ソリオ
スズキ ソリオ | |
---|---|
カテゴリ | コンパクトハイトワゴン |
強み | 走行性能と燃費の両立 |
エンジン | 1.2L マイルドハイブリッド / フルハイブリッド |
特徴 | ルーミーよりも排気量が大きく、モーターアシストによりスムーズで力強い加速を実現。室内空間も広く、使い勝手は同等以上。 |
こんな人におすすめ | ルーミーのパワー不足が気になる人、燃費をさらに重視したい人。 |
ソリオは、ルーミーの直接的なライバルであり、このクラスのパイオニアです。最大の魅力は、全グレードにハイブリッドシステムを搭載している点。これにより、ルーミーのNAモデルよりも力強く、かつ優れた燃費性能を誇ります。走行性能に不満を感じるなら、まず比較すべき一台です。
2. ホンダ N-BOX
ホンダ N-BOX | |
---|---|
カテゴリ | 軽スーパーハイトワゴン |
強み | 圧倒的な維持費の安さと質感の高さ |
エンジン | 0.66L NA / ターボ |
特徴 | 軽自動車のため、自動車税や保険料などの維持費が安い。内装の質感や先進安全装備は、ルーミーを凌駕する部分も。ただし乗車定員は4名。 |
こんな人におすすめ | 乗車人数が4名以下で問題なく、とにかく維持費を抑えたい人。 |
もし5人乗車が必須でなければ、軽自動車の王者N-BOXも有力な選択肢です。軽自動車とは思えないほどの広い室内空間と高い質感を持ち、ターボモデルを選べば動力性能にも不満はありません。維持費の安さは大きな魅力です。
3. ホンダ フリード
ホンダ フリード | |
---|---|
カテゴリ | コンパクトミニバン |
強み | 3列シートによる多人数乗車と高い走行安定性 |
エンジン | 1.5L ガソリン / ハイブリッド (e:HEV) |
特徴 | 「ちょうどいい」サイズ感で人気のミニバン。3列目シートを備え、最大7名まで乗車可能。乗り心地や静粛性はルーミーより格段に上。 |
こんな人におすすめ | 家族や友人を乗せる機会が多い人、長距離移動やレジャーでの利用を考えている人。 |
少し予算を上げて、より大きな安心感と利便性を求めるならフリードが視野に入ります。ルーミーの車格を一つ上げたコンパクトミニバンで、走行安定性や快適性は別格です。「大は小を兼ねる」という考え方で、将来的な家族構成の変化にも対応できます。
ルーミーの購入を検討する際は、これらのライバル車種とご自身の使い方を照らし合わせてみることが重要です。何を優先し、何を妥協できるのかを明確にすることで、あなたにとって最適な一台がきっと見つかるでしょう。
リセールも良い人気色はパールとブラック

トヨタルーミーを購入する際、将来的な売却価格、すなわちリセールバリューを考慮に入れるのであれば、ボディカラーは「パールホワイト系」と「ブラック系」の二大定番色を選ぶのが最も賢明な選択です。これらは中古車市場において、流行に左右されず、幅広い層から安定した需要があるため、他の個性的なカラーに比べて高値での査定が期待できます。
この2色がリセールに有利な理由は、主に3つ挙げられます。
中古車市場での普遍的な需要
まず、白と黒は自動車のボディカラーとして最もオーソドックスであり、購入者の性別、年齢、好みを問いません。中古車販売店にとって、これらの色の車両は「誰にでも勧めやすい=売れやすい」商品であるため、在庫リスクが低く、その分、強気の価格で買い取ることが可能です。
逆に、赤や青、あるいは特殊なカラーは好みが分かれるため、買い手が見つかるまで時間がかかる可能性があり、査定額が伸び悩む傾向にあります。
あらゆるシーンに対応する汎用性
パールホワイトは清潔感と上品さを、ブラックマイカは重厚感とスタイリッシュさを演出し、どちらもTPOを選びません。日常の買い物から冠婚葬祭、ビジネスシーンまで、一台で全ての場面に対応できる汎用性の高さが、中古車を探すユーザーにとって大きな魅力となります。
カラーが持つ特性とメンテナンス性
パールホワイト系の塗装は、光を複雑に反射するため、洗車傷のような細かい傷や、砂埃などの汚れがソリッドカラーに比べて目立ちにくいというメリットがあります。
一方、ブラック系は傷や汚れが目立ちやすいという側面はあるものの、定期的な手入れによって新車のような深い艶を維持でき、その美しさが査定時のプラス評価につながることも少なくありません。
具体的に、ルーミーで選択可能なカラーとそのリセールバリューの傾向を以下の表にまとめました。
カラー系統 | 具体的なカラー名 | 特徴・印象 | リセールバリュー傾向 |
---|---|---|---|
ホワイト系 | パールホワイトIII | 清潔感・高級感があり、万人受けする。 | 非常に高い |
ブラック系 | ブラックマイカメタリック | 重厚感・スタイリッシュさで人気。 | 非常に高い |
シルバー系 | ブライトシルバーメタリック | 汚れが目立ちにくく実用的。 | 安定 |
レッド系 | ファイアークォーツレッドメタリック | 華やかで個性的。 | やや低め |
ブルー系 | ターコイズブルーマイカメタリック | 爽やかでおしゃれな印象。 | やや低め |
ツートーン | 各色設定あり | カスタムグレードの特別感を演出。 | モノトーンの定番色には及ばないが、一定の需要あり |
もちろん、ご自身の好きな色を選ぶことがカーライフの満足度を高める上で最も大切ですが、数年後の乗り換えを視野に入れるのであれば、経済的な観点からボディカラーを選択することも重要です。その場合、ルーミーにおいては「パールホワイト」か「ブラック」を選んでおけば、後悔する可能性は極めて低いと言えるでしょう。
中古で買うなら知っておきたい注意点

新車よりも手頃な価格で手に入る中古のルーミーは非常に魅力的な選択肢ですが、購入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためには、事前に確認すべきいくつかの重要な注意点が存在します。
特に、「エンジンのコンディション」「パワースライドドアの動作状況」、そして「搭載されている安全装備の世代」の3点は、重点的にチェックする必要があります。
エンジンのコンディション(特にNAモデル)
ルーミーの1.0L NAエンジンは、もともとパワーに余裕があるわけではありません。そのため、前オーナーがどのような乗り方をしていたかによって、エンジンのコンディションに差が出やすい傾向があります。特に、街乗り中心で短距離の走行を繰り返していた車両は、エンジン内部に汚れが溜まっている可能性も考えられます。
中古車を検討する際は、エンジン始動時の異音の有無や、アイドリング中の振動、そして試乗が可能であれば、坂道など少し負荷のかかる状況での加速感を確認することが重要です。
パワースライドドアの動作状況
両側スライドドアはルーミーの大きな魅力ですが、電動機構は故障すると修理に高額な費用がかかることがあります。車両を確認する際には、運転席のスイッチ、ドアハンドル、リモコンキーなど、全ての操作方法でスライドドアがスムーズに開閉するかを必ずチェックしてください。途中で引っかかったり、異音がしたりする車両は注意が必要です。
安全運転支援システム「スマートアシスト」の世代
ルーミーは、2016年の登場以来、年次改良によって安全装備が進化しています。特に重要なのが、2020年9月に行われたマイナーチェンジです。
この改良により、衝突回避支援ブレーキが夜間の歩行者検知に対応し、ターボ車には全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロールが標準装備されるなど、安全性能が大幅に向上しました。
中古車を選ぶ際には、単に年式や走行距離だけでなく、どの世代の「スマートアシスト」が搭載されているかを確認することが、より安全で快適なカーライフを送るための鍵となります。
これらのポイントを具体的にチェックするためのリストをご活用ください。
確認カテゴリ | 具体的なチェックポイント | なぜ重要か? |
---|---|---|
エンジン・駆動系 | 試乗時の加速感、エンジンからの異音、アイドリングの安定性 | NAエンジンのコンディションを見極めるため。 |
電装系 | パワースライドドアの全操作方法での動作確認、ナビ・エアコンの動作 | 修理費用が高額になりがちな電動機構の不具合を避けるため。 |
安全装備 | 車両情報でスマートアシストの世代を確認(特に2020年9月以降か) | より高度な安全性能を備えたモデルを選ぶため。 |
内外装・足回り | 運転席シートのへたり具合、タイヤの製造年と溝の深さ | 前オーナーの使用状況を推測し、購入後の追加費用を把握するため。 |
書類関係 | 整備記録簿(メンテナンスノート)の有無と記載内容 | 定期的なメンテナンスが実施されてきたかを確認するため。 |
中古のルーミーはコストを抑えつつ実用的なクルマを手に入れるための優れた選択肢ですが、安さだけで判断するのは禁物です。上記の注意点を参考に、信頼できる販売店で車両の状態をしっかりと見極めることが、満足のいく中古車選びの最も確実な方法です。
トヨタルーミーが酷いと言われる理由を総括
トヨタルーミーが酷いと評されるのは、主にパワー不足や高速走行時の安定性、内装の質感が理由です。一方で、コンパクトで運転しやすく、広い室内空間とスライドドアの利便性は高く評価されています。街乗り中心か、長距離を走るかなど、自身の用途に合うか見極めることが重要な一台です。
記事のポイントをまとめます。
- パワー不足、実燃費の悪さ、内装の質感が後悔の主な三要素である
- 1.0LのNAエンジンは車両重量に対して非力さが目立つ
- カタログ燃費と実際の燃費の乖離がユーザーの不満を招きやすい
- 高速走行は加速性能、安定性、静粛性の低さから不安を感じることがある
- 全高が高いボディは横風の影響を受けやすく、走行安定性に欠ける
- 「貧乏人の車」という評価は、価格と実用性重視の特性に由来する
- 開発・生産がダイハツである点も、クルマのイメージを形成する一因
- 最大の長所は、コンパクトなサイズ感と広大な室内空間の両立
- スライドドアの利便性は、特に子育て中のファミリー層から高く評価される
- 口コミ評価は、街乗りでの利便性を称賛する声と走行性能への不満で二分される
- 主なターゲット層は、子育て層や運転が苦手な人、都市部の利用者である
- 走行性能を求めるならソリオ、維持費を抑えたいならN-BOXが代替候補となる
- シエンタとはカテゴリが異なり、長距離移動や多人数乗車には向かない
- リセールバリューを重視するなら、人気色はパールホワイトとブラックの2択
- 中古車を購入する際は、エンジン、スライドドア、安全装備の確認が必須